もう、かれこれ20年近く前になりますか。地域の夏祭りの屋台にスリランカカレーが出ていました。レストランを経営するスリランカの方が、出店されていたんです。
お店は、車がなければ行けない場所だったので、そもそも免許がない私は、その存在すら知りませんでした。
スリランカカレーは、カレー好きの私も食べたことがなく、インドカレーとはまったく違う外観に興味津々。チキンカレーとジャガイモのカレーを購入し、自宅でいただきました。
そして、カルチャーショックを受けたんです!
「美味しい、美味しすぎる」
「絶対に作りたい!」
ということになり、ネットや書籍で調べまくりました。あの「美味しんぼ」でも、スリランカカレーが登場します。
私的なポイントは、2つ。
1.カレーパウダーはインドカレーよりも炒めるため、色が濃い褐色。
2.モルジブフィッシュをベースに使用。
モルジブフィッシュというのは、日本の鰹節のようなものであり、あのうまみ成分であるイノシン酸ナトリウムが含まれています。
何度も試行錯誤を繰り返し、屋台の本場のスリランカカレーに非常に近いレベルに到達することができました。
と、ここまで前置きが長くなりました。
本題は、「スリランカカレーの壺」です。
私が作った再現レシピと違うのは、次の2つ。
1.モルジブフィッシュが入っていない。少なくとも原材料名には表記されていません。
2.トマトペーストと醸造酢がかなり使用されている。私の再現レシピではトマトペーストは使いません。醸造酢については、保存のため、微量は必ず、添加しますが、本当に微量です。
味の組み立てが、かなり違うため、スリランカカレーという印象は正直、ないに等しいというか。
それでも、シャープな辛さは大好きですね。ちょっと醸造酢の酸っぱさが全面に出ていますが。