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記憶のための映画メモ

こんにちは!
大好きな映画も数日で忘れてしまう我が記憶力。
ユルユルの脳味噌に喝を入れるための映画ブログです。

ある殺し屋

おすすめ度(5点中) → 3.5

あまり時間がなくて遠ざかっていたブログですが、コロナの影響で休みが増えた結果として書くことができるのは悲しいですな。映画館もやっていないいま、配信サービスは誠にありがたい。というわけでアマゾンプライムで見た「ある殺し屋」です。

 

フランク・ストーンは殺し屋です。施設で育った彼(虐待されていた)はマフィアのボスに拾われてから、殺しを請け負い淡々と生活をしていました。ある日彼は偶然目にした文章サークルに興味を持ち、授業に通いはじめます。

 

▲フランクは殺し屋としての体験を小説で表現していきます。

 

▲そして同じ文章サークルで女性と知り合います。

ちなみに文章サークルでは人の作品を批判ばかりする男がいますが、見事にフランクから頭をはたかれていました。ざまあみろ笑。

 

女性はフランクのリアリティある犯罪小説に興味を持ち、フランクに好意を持って接してきます。フランクは最初心を閉ざしていますが、女性がフランクと同じように悲しみを抱えた人間であることを知ると、二人はやがて恋仲に発展します。

 

そんなフランクの動きをよく思わない人物が。ボスです。

 

▲フランクが殺しの内容を小説にしていることを知り、ボスは怒ります。

 

組織の秘密を漏らしたフランクはボスに殺されそうになりますが、運良く窮地を脱することができ、警察に保護されます。フランクは精神的なショックで頭がおかしくなり、ずっと笑うようになります(原題は『Laugh Killer Laugh』)。昨年流行った『ジョーカー』みたいにずっと笑っています。

一方、フランクを仕留めたいボスは、フランクと恋仲の女性を尋問。フランクの所在を聞き出そうとしますが、女性の方はフランクの居所を知らず、結局殺されてしまいます。

女性が死んだことを知ったフランクは理性を取り戻し、復讐の火蓋が切って落とされる!って感じの映画でした。

 

いやーもうフランクが強い強い。ほぼ無双ですね。終盤でボスが放ったルシファと名乗る最強の殺し屋もフランクの手にかかれば弱い。

派手さはありませんが、つくりはシンプルでフランクの悲壮感もなかなかに感じられ、味わい深い作品でした。

ペット・セメタリー

おすすめ度(5点中) → 3.8

オリジナルの方はけっこう好きで、それをあのアレクサンドル・アジャがどのようにアレンジするのか大変興味がありました。前半~中盤はオリジナルに近く少し退屈でした。特に微妙だと思ったのは、序盤で先生が助けようとして結局死んじゃった若者が幽霊になって助言をしてくるところ。オリジナルと同じなんだけど、今作の本格風ホラーテイストとは合わないと感じました。ぶっちゃけ要らないです。仮面をつけた子どもたちの葬列も雰囲気だけであんまり意味を感じませんでした。一方で、終盤の畳みかけと着地点はすごく好き。とくにラストカットの不穏さは格好良すぎるぞ!あと髪をとかしているときにチラッと見えるぶっといホチキスみたいな縫い目。あれもそそりますね(だが意味は不明)。

 

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みぽりん

おすすめ度(5点中) → 1.5

インディーズ映画は応援したいと思う気持ちがあるし、今作のビジュルアルイメージはとても気持ちが悪かった(褒め)。一応ジャンルはアイドルホラーで、主人公の女の子が音痴だからレッスンで山奥にこもり鬼の先生からスパルタの指導を受けるという筋も嫌いじゃない。オーソドックスなホラーものとして楽しそうだなと思った。が!その期待を裏切るような展開。それも悪い方向で。まったく知らない世界へ連れてってもらえるというよりは、なんでこんな滅茶苦茶にしたんだろうと残念な気持ちです。やりたいことを詰め込みすぎて崩壊しています。伏線もまったくなしに知らない人が出てくる等、人をくったような演出も腹が立ちました。鸚鵡返しが多い会話もだるい。オーソドックスなホラー映画にしてほしかった。不愉快でした。でも応援します。ジャンルを大切にしてこれからも映画を作ってください。

 

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劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明

おすすめ度(5点中) → 4.0

テレビアニメ観ていたので、その延長で鑑賞しました。悪役であるボンドルドの描き方が素晴らしい。プルシュカ、パパですよ。とか丁寧すぎる言葉が気持ち悪くて絶品。ボンドルドは徹底して悪だけど、プルシュカに酷いことをしておきながら、愛情も感じさせるなどギリギリのところで厚みがあってとても良い。主人公チームについて言えば、リコちゃんより、レグとナナチが頑張っていた印象。まあ元々ボンドルドとの因縁が深いのはナナチだし自然な流れなのでしょうか。プルシュカの末路には涙を禁じ得ないが、前半でリコたちとプルシュカの交流をもう少し見せてほしかったような気もする。

あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします!

 

2019年度を振り返ってみて記憶に残ったランキング!

劇場公開した新作を対象に5本選びました。

 

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No.1

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

ラストが痛快すぎて大興奮。だらだらしているシーンすら味わい深い。スパーン牧場の緊迫感も大好きでした。

 

No.2

スパイダーマン:スパイダーバース

最高です。こんな夢のある話にしてくれるとは感涙の極み。

 

No.3

ブラック・クランズマン

コミカルとシリアスの塩梅がたまらん。巨匠の演出を見せつけられた感じでした。

 

No.4

サスペリア

美しいよ。とても美しいよ。ダリオ先生すみません。俺こっちの方が好きです。

 

No.5

LORO 欲望のイタリア

哀愁を描かせたらすごいパオロ・ソレンティーノの新作。話そのものよりも、前半から中盤の乱交描写のアッパー感が百万点。

 

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ブログまったく書いてないのに未練たらしくランキングのせてみました。って去年も同じこと書いていた気がしますな。見逃した作品も多くて。。。そういうのを皆様のブログで情報集め、DVDで見るぞと思いつつ、見ないっていうサイクルに陥っています笑。今年はもうちょっと劇場に通いたい。有給休暇を使いまくろう(気合)。

 

というわけで、締めはこの言葉で願掛けを。
今年も面白い映画と出会えますように!

映画情報

おすすめ度(5点中) → 3.0

―――  感想  ―――――――

ジェームズ・ガンが製作だったので期待してしまったんですけど、中途半端なものを感じてしまいました。起きている事象はとても恐ろしいことなのに、悪を発動する少年の見た目が怖さをかなり削いでしまっています。スーパーマンみたいにビュンビュン飛び回るのも滑稽に見えてしまった。でも描写としてはエグめ。演出もザ・ホラーなところがいっぱい。でもなんか滑稽。見ていて居心地が悪い。元々虐められっこよりだった少年が、能力で彼らを懲らしめるシーンがないのもなんだか醒める。好意を寄せていた女の子に嫌われるのも早すぎる気がします。

映画情報

おすすめ度(5点中) → 3.0

―――  感想  ―――――――

ブラッド・ピットは好きなので、そういう意味では楽しめました。映像とか綺麗だし、唐突にスリリングになる展開も嫌いじゃないんだけど。あれだけ無気力な主人公が、最後の最後で「やっぱり人とのつながりは大事やな-」って着地する感じが少ししっくりこない。まあ父親の最期を見て思うところがあったからなんだろうけど。なんか悪い意味でモヤっとした。