アイアムアヒーロー | 記憶のための映画メモ

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こんにちは!
大好きな映画も数日で忘れてしまう我が記憶力。
ユルユルの脳味噌に喝を入れるための映画ブログです。

アイアムアヒーロー

 

2016年/日本/127分
監督:佐藤信介
出演:大泉洋、有村架純、長澤まさみ、吉沢悠、岡田義徳、片瀬那奈、他
おすすめ度(5点中) → 3.8

 

――― あらすじ ―――――――
漫画家アシスタントとして最低な日々を送る35歳の鈴木英雄。ある日、徹夜仕事から帰宅した英雄は、異形の姿に変貌した恋人に襲われかける。辛くも逃げ出した英雄は、同じように異形の者が人々を次々と襲い、襲われた人間もまた異形の者へと変貌していくさまを目の当たりにする。やがてそれは“ZQN(ゾキュン)”と呼ばれ、謎の感染パニックが日本中で起きていることが分かってくる。標高が高いところは感染しないという情報を頼りに富士山を目指した英雄は、その道中で女子高生の比呂美と出会い、ひょんな成り行きから一緒に行動を共にするのだったが…。(allcinemaより)

 

――― 感想 ―――――――

評判だったので観てきました!原作は未読です。

 

良かったのは、パニックへの導入を丁寧に描いているところ。

主人公の恋人てっこが感染するってのが好きでしたね。伏線描写もちゃんとあったし。当たり前っちゃあ、当たり前なんだろうけど、こういう基本をキチンとおさえているのが嬉しいです。てっこ演じてた片瀬那奈はすごく良かったなー。ZQN状態も彼女がやっているのだろうか。

 

 

ダメダメな主人公がヒーローになるところをクライマックスに持ってきているのも、ちゃんと楽しめましたよ。

 

 

結局、ZQNだらけになっても人間が一番怖いっていうのもゾンビ映画の基本としてまっとうだし(吉沢悠と岡田義徳が凄く良かった)、ショッピングモールに立てこもるのは王道で安心できます。ZQNが生前の行動パターンで動くっていうのもこれまた王道。新鮮なのはZQNって喋れるんだってところかなw。

 

と基本的には褒めスタンスであるのですが、不満もけっこうあるんですよ。以下箇条書きで。

 

不満①

王道すぎてフレッシュな感じがあまりしなかったです。

 

不満②

比呂美ちゃんは半分人間で半分ZQNですけど、実はすごい強いじゃないですか。でも、あの強さがまったく活かされていないのは勿体なかったです。

 

不満③

比呂美ちゃんですが、彼女は半分ZQNになってからは喋らないじゃないですか。それなのに、クライマックスで言葉を発するのには違和感を覚えました。

 

不満④

ZQNのなかでも最恐っぽい陸上選手。高跳びして地面に頭をうちつけているから、頭が凹んでいるんだけど、ZQNって頭が弱点でしょう。あの高さだったら頭砕けてよさそうなのに、なんで死なないの?他のZQNたちはもっと小さなダメージで死んでいたような気が…。頭凹んでいるんなら、それを利用した描写があってもいいのにな、とも思いました。例えば、いい感じに命中しそうな銃弾が、頭の凹みのせいで当たらないとか。一回でもそういう描写観たかったです。

 

不満⑤

主人公は弾丸をかなり所持していましたが、たくさん持ってるぜって描写を一瞬でもいいから見せてほしかったです。

 

と不満がいくつかあったのですが、基本的に面白いからこそ勿体ないなぁーって思った程度なんです。ワタクシ、この映画フツーに好きですから。

 

▲この2人が出ているだけで、十分すぎるほどなのです。