ホドロフスキーのDUNE | 記憶のための映画メモ

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こんにちは!
大好きな映画も数日で忘れてしまう我が記憶力。
ユルユルの脳味噌に喝を入れるための映画ブログです。


ホドロフスキーのDUNE


2013年/アメリカ/90分
監督:フランク・パヴィッチ
出演:アレハンドロ・ホドロフスキー、ミシェル・セイドゥー、H・R・ギーガー、クリス・フォス、他
おすすめ度(5点中) → 3.6


――― あらすじ ―――――――
「エル・トポ」「ホーリー・マウンテン」などで知られるチリの鬼才アレハンドロ・ホドロフスキー監督。1975年、彼はフランク・ハーバートのSF大河小説『デューン』の映画化に取り組む。その一大プロジェクトには、メビウスやダン・オバノン、H・R・ギーガーをはじめとした各界のトップ・アーティストが集結し、大いに注目を集めた。しかし結果的には資金難に陥り、撮影を前に頓挫してしまう。しかしこのプロジェクトは幻に終わりながらも、後のSF映画に多大な影響を与えたと言われている。本作はそんな映画史上最も有名な“実現しなかった映画”、ホドロフスキー版「DUNE」の全貌を、ホドロフスキー本人をはじめとした関係者の証言と貴重な資料の数々で明らかにしていくドキュメンタリー。(allcinemaより)


―――  感想  ―――――――
デヴィッド・リンチ監督の「デューン 砂の惑星」。もとはアレハンドロ・ホドロフスキーが映画化しようとしていたけど頓挫してしまったのは有名なお話。今作はその未完のアレハンドロ・ホドロフスキー版の「DUNE」に迫るドキュメンタリーです。


いやーホドロフスキーの爺さん、元気だ(^∇^)。もともと僕はファン(「エル・トポ」は生涯ベスト10に必ず入ります!)だから楽しく観れるのは当然として、彼の豊かな表情や動き、リズミカルな喋り、架空の映画「DUNE」について想像することは、ファンじゃなくとも見ごたえがあるのではと思ったり。



「DUNE」映画化にあたりスタッフを揃えるのを“魂の戦士を集める!”って言ってみたり、ダリに皇帝役で出演を依頼するための駆け引きトークに興じたり、ピンクフロイドに“喝”を入れたり、どこからどこまで本当の話か分からないけどw、とにかく愉快なエピソードが満載。



結果として未完に終わった「DUNE」だけど、ホドロフスキーが撮っていたらこんな感じになっていたのかな~と頭の中で想像できるのが嬉しかったです。


▲特にギーガーが描いた要塞のデザインなんかはビリビリ来てしまいますね。この暗黒感、大好きです♪


デヴィッド・リンチが撮った「デューン 砂の惑星」が失敗作だというのが分かって喜んでいるホドロフスキーがとてもチャーミング。これだけ正直だと清々しいものがありますな(=⌒▽⌒=)。


この爺さん、やっぱり魅力的。もうすぐ公開の「リアリティのダンス」も超楽しみです。