トランセンデンス | 記憶のための映画メモ

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こんにちは!
大好きな映画も数日で忘れてしまう我が記憶力。
ユルユルの脳味噌に喝を入れるための映画ブログです。


トランセンデンス


2014年/アメリカ/119分
監督:ウォーリー・フィスター
出演:ジョニー・デップ、レベッカ・ホール、ポール・ベタニー、モーガン・フリーマン、キリアン・マーフィ、他
おすすめ度(5点中) → 2.9


――― あらすじ ―――――――
近未来。人工知能研究の第一人者ウィルは、反テクノロジーを標榜する過激派集団の銃弾に倒れる。だが、その死を受け入れられない妻のエヴリンは、親友の科学者マックスに協力を仰ぎ、ウィルが息を引き取る前にその意識をスーパーコンピュータにアップロードすることに成功する。やがてネットワークに繋がったウィルは、軍事機密や個人情報を含むあらゆるデータを手に入れ、加速度的な進化を始める。もはや超越的な存在へと近づいていくウィルの暴走に、いつしかエヴリンの心も揺れ始めるが…。(allcinemaより)


―――  感想  ―――――――

イマイチな作品でしたな。盛り上がらないし、陰湿にジワジワくる感じでもないし。役者が豪華なせいで余計貧相に見えるという(笑)。キリアン・マーフィーとモーガン・フリーマンは別にいらないんじゃないかなー。


人口知能研究の天才ウィル。彼は反テクノロジー派の過激派に銃で撃たれ余命わずかとなってしまう。妻エヴリンと友人のマックスは、彼が死んでしまう前に意識をコンピューターにアップすることに成功。


▲ウィル(左)、エヴリン(中)、マックス(右)。ウィルはある講演の後、過激派に撃たれてしまう。


▲余命わずかとなったウィルだが、エヴリンたちは彼が死ぬ前に意識をコンピューターにアップロード。

単語を一個一個読み上げてデータ化しているのは、細かくて地味でしたが好きな描写でした。


▲こーしてウィルの意識はコンピューターに生息することに。やがてネットの世界につながった彼は、エヴリンを介して巨大な電力供給源を獲得し、意識をより強大なものにしていくのだった。

しかし、あれですね。ネットを通じて意識を共有するっていうのは、なんとなく「攻殻機動隊」を思い出したりしますね。って思ったときに、この映画はアニメだったら面白かったんじゃなかろうか、などとボンヤリ考えていました。


さぁさぁ、そんなこんなでテクノロジーをさらに進化させたウィルは、人智を超えた医療技術まで開発。例えば目が見えない人を見えるように、瀕死の人を瞬く間に回復させたりするのだった。だけど、彼の技術で元気になった人たちっていうのは、ウィルの意識が入り込んでいて意のままに操ることができるんですね。つまるところ、ウィルは自由に操れる軍隊めいたものを手にしていくんですね~。


で、こいつはヤバいぞっていうんで、かつての研究者仲間やFBI、反テクノロジー派の過激派たちが結託してウィルを止めようと動き出します。


▲研究者仲間のモーガン・フリーマンとFBIのキリアン・マーフィ。彼らはキーマンかと思いきや単なる出演者(笑)。ここはもっと目立たない人物を配してほしかった。


▲無機質なジョニデがけっこうハマっておりましたな。終盤で生身で出てきますが、もはや血が通っている人間に見えなかったですね(笑)。


で、暴走したウィルでしたが、最後はエヴリンを受け入れ活動停止。大した感動もなくエンディングを迎えてしまいましたwww。


テクノロジーは行き過ぎちゃうと危なっかしいけど、反テクノロジー過激派の連中もどうかしているなぁと思いながら、どっちもどっちだぜ!って感じの内容でしたな。あと、ウィルがアップロードされてから巨大なネットに育つまでに2年かかっていて、その間過激派の連中は何をしてたんだろう?とかイチイチ時間経過の感じが掴みにくい作品だった気がしますね。


過激派の人たちがたいそうな武器で攻撃をしかけていましたけど、この映画はドンパチがない方がスリリングに仕上がったのでは?エンドロールを眺めながら、そんなことを考えたりもしました。