ノロイ | 記憶のための映画メモ

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こんにちは!
大好きな映画も数日で忘れてしまう我が記憶力。
ユルユルの脳味噌に喝を入れるための映画ブログです。


ノロイ


2005年/日本/115分
監督:白石晃士
出演:村木仁、松本まりか、寺十吾、久我朋乃、他
おすすめ度(5点中) → 3.9


――― あらすじ ―――――――
2004年4月、怪奇実話作家の小林雅文の自宅が全焼、焼け跡から小林の妻の焼死体が発見される。一方、小林自身の行方は今に至るまで不明のまま。小林はこの直前に最新ドキュメンタリー「ノロイ」を完成させたばかりだった。その中にはこの1年半の間に小林が取材した奇怪な事件や心霊現象などが収められていた。また、バラエティ番組で心霊スポットの取材中にハプニングに遭遇した女優の松本まりかの周辺でも不思議な現象が多発、小林は一連の現象との関連を調べる。やがて「かぐたば」という言葉が謎を解く鍵だと確信する小林だったが…。(allcinemaより)


―――  感想  ―――――――
日本産フェイクドキュメンタリー。このうさん臭さは素晴らしい!徐々に全体が見えてくるサスペンス仕立ての構成も見ごたえ十分!その少年を家に連れて帰るんじゃない、と終盤は叫びたくなった(笑)。

手持ちカメラと、分かりやすい丁寧なつくりは、テレビという体裁ならでは。配された芸能人も“いかにも”な感じで、なんだか本当にありそうな感じだった。

おそらく、テレビなどで怪奇ホラーを好んで観ていた人なんかはハマるんじゃないかなーと思う。

パッケージだけだと演出過剰なホラー映画と思うのですが、実は高い水準で緊張感が保たれた逸品だと感じました。人によって評価にかなりの差がありますが、僕はこのテイスト大好きです。紹介してくれた、ちぶ~さん に感謝感謝♪


怪奇実話作家の小林雅文の家が全焼。妻は焼死体で発見。小林自身は行方不明という出だし。

映画は、直前に完成させたドキュメンタリー「ノロイ」の内容を追いかけるにつれ、その全体が見えてくるという構成です。


▲基本、いかにもなテレビ番組風。小林さんという方も本当にいそうな感じ。


▲一方で、心霊番組を撮影していた松本まりかが何かに憑かれてしまう。

松本は小林と接触。松本も徐々に巻き込まれていく。


▲少女の失踪事件もからめ、やがて事件の全貌が明らかになっていく。


全身アルミホイルの服装を着込んだ霊能力者の堀さんって人がいるんだけど、彼のアルミがどんどんボロボロになっていくのが何とも言えない(笑)。単なる怖がらせホラーではなく、その背景に土着的な儀式を行っていた村の存在があったりと、物語も厚みがあります。映り込む“アレ”とかにリアリティを感じない方もいるかもしれませんが、そういうもんだと思ってみると超楽しいですね。