貞子3D | 記憶のための映画メモ

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こんにちは!
大好きな映画も数日で忘れてしまう我が記憶力。
ユルユルの脳味噌に喝を入れるための映画ブログです。

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貞子3D


2012年/日本/96分
監督:英勉
出演:石原さとみ、瀬戸康史、田山涼成、山本裕典、高橋努、染谷将太、高良光莉、橋本愛、他
おすすめ度(5点中) → 1.4


――― あらすじ ―――――――
ニコニコ動画の“ある生放送”を見た人が全員同じ時刻に死んでしまった。世間ではその噂がチラチラ飛び交っていたが、鮎川茜が教師を務める女子高も例外ではなかった。問題の動画はウェブにアップロードされているらしく、その動画を見つけようと必死になっていた茜の生徒が怪死してしまうのだったが……。


―――  感想  ―――――――

んーなんで観にいったんだろう(笑)。今日は昼間っから結婚式に行ってて、お酒でちょっと気持ちがよくなっていたんですね。そんで、よし!いっちょホラー映画でも観たるか!!って帰り道に思い立ったわけなんですよ(^∇^)。でも全然ダメでしたね。。。


ニコニコ動画で公開自殺が流され、それを見たものが全員怪死してしまう。動画はいったんは削除されたものの、ウェブにアップされているらしく、それは世間ではひそかに噂になっていた。そんな時、鮎川茜が教師を務める女子高で、その動画を夢中になって捜していた生徒が謎の死をとげてしまう。


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▲主人公・鮎川茜は女子高の教師。生徒の謎の死で“呪いの動画”のことを調べるようになる。


やがて、その死んだ生徒の友達が、やはり“呪いの動画”を調べるうちに、パソコンの画面から謎の女性(貞子)が出てきて襲われてしまう。

ちょうどその現場にかけつけた茜。茜が全身全霊で悲鳴をあげると、その画面が吹き飛び貞子も消えてしまう。

そうなんです。今作の主人公・茜は念力の持ち主なんですね。んでそれをみた生徒が超怖がるんです。

つまり茜って人は、貞子同様に中傷されてきた人だったんですね。

「なんかあの子、変な力持ってて怖いんだけど~」って。

でも今作はね、この贅沢な設定を全然活かしきれてないんです。どういうこっちゃ。


ちなみに、今作ではみんな一様に“呪いの動画”をキーワードに、ウェブのなかを調べまくるんですがね、スレッドタイトルが羅列されたような画面を血眼になって探してたりするんですよ。ハァ~、ふつう検索するでしょ!


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▲3D貞子ドーン!今作では、何回もこの画を見せられ、かなり飽きてしまいましたね。。。

今回の貞子はモニターの大きさにあわせて、自分の体も大きくなるんですね(笑)。

トラックの側面いっぱいに広がる広告モニターに現れた時は、完全巨大モンスターやったね(-_-メ


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▲そのうち、貞子に付け狙われるようになり、だんだん常軌を逸していく茜。

なんで、茜が狙われるようになるかっていうとですね、貞子は乗り移る相手を探していて、同じ念力使いの茜はベストやったんです。て考えると、貞子は仮に蘇っても中傷の的になることを望んでたんですね。それはまた苦労好きというか何というか。。。


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▲そんな茜を学生の時から支えてきた孝則。完全なる“良い人”キャラで、全然毒素のない人なんだけど、この人落ち込んでいるときに「飯でも食おう」って言うんですけど、回想シーンの高校生の時も同じこと言ってて、それは少しグッときましたよ。あっあのセリフには、そんな歴史があったんだーってね。


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▲なんでも知っている孝則の友達・榎木(だっけ?)。つーかお前何者だよ!なんでそんな詳しいんだよ~。

周りから浮いているんだよ~。


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▲そして、狂言回しにも近い存在だった刑事たち。若手と年寄のコンビで、コントっぽいことをやってくれますが、わざとらしすぎてツマラナかったです。この若手の人も“呪いの動画”で死ぬんだけど、死に際がすごいんです。貞子みたいなロンゲになって呪われた~みたいなこと言ってて、おっこいつ上司相手にじゃれ合ってんのかな?って思ったら、そのまま死んでしまったんですよ(笑)。


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▲すべての元凶は貞子復活を目論むコイツの仕業。貞子復活のために女の子を殺して“あの井戸”に落として、死んだ貞子にパワーを送っていたり、貞子の乗り移る相手を探すためにネットを利用したりと、作戦的にもかなり無理がある感じの困ったちゃん。職業はアーティストなんだけど、世評でひどい目に合わされて、その復讐のために貞子を復活をしようとしていたという、、、、、どんだけ小さいんだ、お前!っつー奴です。


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▲そして茜は“あの場所”へと向かう。

ここで作風はガラっと変わってしまいましてね。井戸の中から貞子の怪物みたいなのが出てきてギャーって感じになるんです。それが意外とけっこう長いんですよ。その怪物の造形といい、なんか梅図かずおの「漂流教室」にこんな化け物がいたな~って、もう自分が何の映画を観ていたか分からない感じになってしまいました(笑)。


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▲まさしくこんな感じだ!



そして、貞子と対峙した茜は、念力をもつもの同士の会話をするんですがね、、、

これ何なんですかね?すべて会話で説明しているんですよ。

「お前だって私と同じなのだよ」みたいな貞子。

「私は力をそんな風に使わないっ!」みたいな茜。

もう分かったから(笑)。


茜が念力使いの孤独を抱えながらも、同じ念力使いの貞子にシンパシーを感じ、

でもやっぱり倒さなければいけない!うわー悲しいっ!っていうのをドラマでみせてほしかったよ。

こんなお化け屋敷みたいな映画(しかも怖くない)。。。ペッ(`ε´)。

エンドで「もう一度はじめよう(もっかい観てね)」っていう安い語りかけも、ウンコです( ̄へ  ̄ 凸。

映画の中で、映画であることを語る台詞は名作にしか許されない行為、安い映画がそれをすると自爆するがな!


ビックリはするけど、怖くはない映画でしたね。

時々劇場に響く女子高生のキャーっていう声を聞いて、妙な快感を味わえたのが良かったな(ちょっと変態っぽいな)。

今作の収穫はそんなもんですかね。