ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン! | 記憶のための映画メモ

記憶のための映画メモ

こんにちは!
大好きな映画も数日で忘れてしまう我が記憶力。
ユルユルの脳味噌に喝を入れるための映画ブログです。

記憶のための映画メモ

ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!


2007年/イギリス・フランス/120分
監督:エドガー・ライト
出演:サイモン・ペッグ、ニック・フロスト、ジム・ブロードベント、パディ・コンシダイン、ティモシー・ダルトン、他
おすすめ度(5点中) → 4.1


――― あらすじ ―――――――
優秀すぎる警察官のニコラス・エンジェルは、優秀すぎるがゆえに同僚たちの反感を買い、ロンドンから田舎町のサンドフォードに左遷されてしまう。そこでは事件らしい事件が起こらず、ニコラスは途方に暮れる。そんな時、周囲で不審な死が立て続けに発生!ところが町の人々は事故だと言って心配する様子もない。これは怪しい…ということで捜査をすすめるニコラスだったが……。


―――  感想  ―――――――

先日の「貞子3D」鑑賞のあとに、お口直し的に観ましたw。

やっぱり、楽しくワクワク観れる映画はいいですね。テンポも最高です。


優秀すぎるロンドンの警察官ニコラス。彼はその度が過ぎた優秀さから同僚の反感を買い、田舎町サンドフォードに左遷されてしまう。しかしサンドフォードはのどかな街で、いかにもな事件が起きない。それもそのはず、サンドフォードは犯罪の最も少ない町として認定されている超平和タウンなのだ(表向きね)。そんなわけで、彼は内なるエネルギーを消化できずに途方に暮れてしまうだった。


前半からかなりテンポが良くて、一気につかまれてしまいますね。

この辺のテクニックというか語り方は本当に素晴らしいですね。単にスピーディーなだけじゃないんですよ。説得力をもった面白さがちゃんとあるんですよね~。


記憶のための映画メモ

▲犯罪都市ロンドンから。


記憶のための映画メモ

▲田舎町サンドフォードに左遷。ぬるい捕り物帳が繰り広げられる。相棒としてダニーという太っちょとコンビに。


ちなみにニコラスがロンドンを去る時に、元彼女で鑑識の女性と会うコミカルなシーンがあるんですけど、この女性がケイト・ブランジェットなんですね。クレジットみてビックリです。


記憶のための映画メモ
▲この目元だけで、ケイト・ブランシェットだと分かる人はかなりの通だと思う。


記憶のための映画メモ

▲ニコラスの相棒を務めるダニー。

映画マニアの彼は犯罪に憧れていて、犯罪都市ロンドンから来たニコラスに質問攻めの毎日。



しかし、そんな平穏な田舎町にも事件が起きる。

記憶のための映画メモ
※自主規制で画像を小さめにしています


なんと、首が2つ転がる事件を皮切りに、

成金の家が主もろとも爆破され、しまいには新聞記者が殺されてしまうのだった。

しかし、そんな惨劇が起きていても、それを事故で片付けようとするサンドフォードの面々。

むむむ、これは怪しいってことで、ニコラスは捜査に乗り出すのだが……。


ここからの後半戦はめっちゃ盛り上がりますね。

コミカルでキャッチーな前半から、サスペンスの香りがしてくる中盤をぬけ、

後半ではハードなポリスアクションストーリーへと変貌します。


結局は町ぐるみで犯罪を隠滅していたという事態が発覚して、

ニコラスと町住民のバトルが始まるんですけどね、これが愉快極まりない。


歳をとったオバサンとかがニコラスを殺そうと銃をブッ放したりしてくるんですが、

ニコラスはそいつらにとび蹴りとかカマして、応酬するんですよ。
町の住民という一見いい人たちをぶっ飛ばす様が、不謹慎なんだけど、スカッ!とするんですね。


記憶のための映画メモ
▲武装具合もかなりのもの。


記憶のための映画メモ
▲この後半のアクションシーン自体が伏線回収となっている今作の骨組みがイイですよね。

なかでも映画に憧れたダニーが、「ハートブルー」の主人公さながらに天空に銃をぶっ放すシーンはサイコー!このシーンは笑えるけど、涙も出てきますね。


最後にニコラスがロンドンに帰らずサンドフォードに留まるという、お約束的優しさ演出も絶品だと思います。


エドガー・ライト監督のなかでは、今作が一番好きだな~。

この監督の作品は期待を裏切らないけど、もうひと押しあると大傑作に昇華する気がします。