大食いブラックホールが | 4コマ漫画「アメリカは今日もアレだった」

4コマ漫画「アメリカは今日もアレだった」

アメリカ暮らし漫画と昔の日本での愛犬物語です。皇室問題も。

でも、わたしは同調しませんでした。
「太りすぎると、背骨や腰ををいためるそうですよ。うちの犬もダイエットしてるんですけど、なかなかやせなくて」
 すると、女の人はあからさまにがっかりした顔をしました。

たしかに、「一日にちゃわんちょっとばかし」というのは、大型犬にはかわいそうかもしれません。
でも、たとえばピピのようにちいさなビーグルや、柴犬だと、「ちゃわん一杯」は、人間のわたしがちゃわんに五杯も食べるほどの量になるのです。
女の人はそんなことはいっさい考えず、その犬を自分と同じか、それ以上に思って、自分が食べるのと同じ量か、それ以上を与えているのでしょう。
わたしの母だって、「かわいそう」とか「やせていたらちゃんと食べさせてないと人が思って、恥ずかしい」とか、まったく見当違いの言い訳をしながら、ピピをマグロのように太らせてしまったのです。

 

 さて、ところで。

この、ぷんぷん匂いたつ「パン・にく・さかなまぜ」を前にして、ピピがどうしたと思いますか?
大食いの、まぐろピピです。
散歩の時はいつも鼻の穴を全開にして、何か食べるものが落ちていないか探しまくり、見つけたらすばやく口に吸いこんでしまう、ブラックホールピピです。 

ピピは・・・・
驚くことに、ピピは、このパン肉魚混ぜにも、女の人にも、その犬にも、まったく興味を示さなかったのです。
食べもの、人間、犬。どれをとっても、ふだんのピピなら大大大好きなものなのに。

 

「いまだかつて、こんなことはない」と言っていいほど、これはピピには、本当にめずらしいことでした。