あそびの多いダンス | ボールルームの魔法♡社交ダンスオタクの気ままおしゃべり

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社交ダンスについて興味のままにあれこれ書いてます

アメリカンスタイルを中心に
競技、選手やドレス
レッスン、身体のケアなど
気の向くままのおしゃべりです。

先日のスタジオデモで踊った

ワルツを見て

 

 

「スムースらしかった」

という言葉を

何人かの方からいただきました。

 

 

自分では

「スムースらしく」踊ろうと

意識したわけではなかったので

スムースらしいって

どんなことだろうと

あらためて興味がでました。

 

 

逆にスタンダードらしさ

ラテンらしさ

リズムらしさも

気になります。

 

 

とりあえず今日はスムースらしさについて。

 

 

スムースってどういうダンスかっていうと

スタンダードをフレームを外して

踊ると考えるのが

一番近いと思います。

 

 

インターナショナルの方には
ラテンとスタンダードの融合と

おっしゃる方が多いですが

ラテンとは身体の使い方が違います。

 

 

ラテンとスタンダードが

違うのと同じように

ラテンとスムースは違います。

 

 

ただ、フレーム組まずに

開いて踊ることが多いので
ラテンぽく見えるのかも。

 

 

で、スタンダードを踊りながら

フレームを離すとどうなるか。

 

 

クローズドポジションを例にすると

女性はもともと

左へストレッチしています。

 

 

その状態で右手を離し

左右に並んだ状態になったとします。

 


左背中のコネクションのみで

右へ誘導されると

どうなるかというと

ストレッチし続けているので

もっと左へストレッチするはず。

 

 

つまり左へのこったまま

右へ移動していきます。

 

 

組みっぱなしでも同じことを

しているとは思いますが

フレームが離れるので

それが動きの軌跡として

目に見える。

 

 

さらに言うと

フレームの距離の縛りがない分、

どれだけ踏むのか

どれだけ残すのかが

男女それぞれにとって

自由度が大きい。

 

 

コネクションにあそびの部分が

大きくなるわけです。

 

 

リードに対して反応するまで

時間があるし

伸びてよい範囲も大きい。

 

 

(ちなみに

方向は自由ではありません。

組んでいるときと同じです。

たとえ離れていても)

 

 

いかにぎりぎりまで残って

前のことをし続けるかが

動きの大きさを作ります。

 

 

そしてまた

リードと再び組んだときに

いかに正確な場所に戻れるかが

動きのめりはりを作る。

 

 

これがスムースらしさの

一番の特徴なんじゃないかなあ

と今のレベルの私は感じています。

 

 

今回のデモの前

先生からとくに言われたのが

自分の最大で踊れ、です。

 

 

つまりストレッチしているなら

リードに呼ばれても

今している動きを途中でやめず

そのストレッチをやりつづけ

自分の最大を出しきってから

リードの腕に戻る。

 

 

リードが刻んでいる

テンポからずれても

小節の最後に

辻褄があえばOK.

 

 

自分の中の

カウンターバランスを

目いっぱい使い切る。

 

 

すべてのステップ

一歩一歩で

それを要求されました。

 

 

それがスムースの

反応域にあそびのある

びよーんとした特徴として

あらわれたのかもしれません。

 

 

スムースは他のどのダンスよりも

全身をすみずみまで伸ばし

使い切る感覚があります。

 

 

先端をひっぱって伸ばすのではなく

背中や胸から

押し広げて伸ばしていく感じ。

 

 

他のジャンルもそれは

同じだと思うのですが

スムースの場合

そのまま外側にも

伸びや広さとしても現れる。

 

 

運動量多くてハードだけれど

(だからなのかスムースの

コンペの種目は

WTFVの4種目です)

気持ちいいのが

スムースです。

 

 

↓こちらの206番のカップル

2019年までスムースのチャンピオンだった

ニック&ヴィクトリア。

 

 

こののびのナチュラルさは

群を抜いてます。

とくにワルツ!

 

 

息をのむ美しさラブ