離れてもフレーム | ボールルームの魔法♡社交ダンスオタクの気ままおしゃべり

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社交ダンスについて興味のままにあれこれ書いてます

アメリカンスタイルを中心に
競技、選手やドレス
レッスン、身体のケアなど
気の向くままのおしゃべりです。

アメリカンスムースの特徴は
なんといっても
スタンダードの基本を踏みながら
組まない時間が長いこと。

 

 

クローズドとPP以外に
シャドーやタンデムというポジションもあるし
どのポジションであっても
二人が全くコンタクトしないで踊る時間も長い。

 

 

手すらも触れてなくても
必ず二人は「組んで」いる。

 

 

そこが一人で踊るダンスと違う。

 

 

バレエやジャズやヒップホップ
一人で踊るダンスは
身体をどれぐらい開くか
手をどちらへ向かって出すか
曲げるか
どのぐらい踏み込むか
進む方向も

基本的には自分で決めることができる。

 

 

でもスムースは離れて踊ってもペアダンス。

 

 

離れていても一人ではない。

 

 

相手とおへそが常につながり
そして円のエネルギーが切れることはない。

 

 

二人が離れても切れるのではなく円が広がる。
あるいは一つの円を半分にきって
ぱかっと開いた形になる。

 

 

離れた二人を再び近づけると
そのまま組んだ形になる。

 

 

だから好き勝手な方向に
身体は向かない
足も踏み出さない。

 

 

この離れていても
組んでいてもつながって
流れ続けるエネルギー。

 

 

私にはこれが光の線のように見える。

 

 

この糸のような線が
滑らかで途切れなく
抑揚をもって動けば動くほど
そのカップルのダンスが美しいと感じる。

 

 

スムースではこの糸が
フロアの上を滑っていく
これまた移動の軌道の線もある。

 

 

二つの線が一体となる。



これはスタンダードにも
ラテンにもリズムにもない
スムースならではの美しさ
楽しさ、深さ。

 

 

その線を少しでも
描けたときの心地よさ。

 

 

だからスムースはやめられない。

 

 

滑らかで繊細な線が特徴的なのがこの二人
ニック&ヴィクトリア

ワルツはほんと
彼らのためのダンスって思います。