ラオスのんびり紀19 山頂絶景、高ければ高い壁の方が気持ちいい | 世界一周行ってきます!と果たして言う事ができるのだろうか
前回、旅には選択肢があり、それに惑わされると楽しめない、みたいなことをのたまった、意識高めなぼく。


実際、ラオスのフリーダムでロハスな雰囲気を感じると、意識が高くならざるを得ないのだ(書いてて意味不明)




そんな、高次元体のぼくが目指したのは、全東南アジアのオーラが集結する、山。

いや、オーラ云々はデタラメだが、とにかく景色がいいらしい。




そして、レンタルバイクでその山の入り口に向かったのだった。






その、はずだった。



しかし、僕がたどり着いたのはひとつ手前の入り口である。


道を間違えた訳ではない。

バイクを走らせていると、




「洞窟あるよ」




の看板が目に入り、とても楽しそうな雰囲気を醸し出していたのである。


つまりは、カンであった。





前述した通り、《流れるように旅をするモード》に入っている、僕。


人生、寄り道が大切なのであるよ。


と、呟きつつ、行く予定のなかった洞窟に向かったのでした。








洞窟までは、かなりの山道だった。




ん?


山道?


ぼくはスマホを取り出して、オフラインでも繋がる地図を見る。すると、今登っている山、当初の目的地の絶景ポイントに繋がってる!


気がする。






はい、奇跡きた!



未知の道を発見したのである。


これぞ、無計画タビの極み!


運命に導かれた感覚があり、宗教的な全能感が得られるのである。



神よ!ありがとう!






とはいえ、30分は山を登っている。

普段から、食べることと寝ることにしか重きを置いていない、ポッチャリさんのぼくにはキツイ。

限界が近かった。


絶景を見るために、ぼくは頑張った。


巨大な洞窟の入り口が見えてきた。



地獄に繋がってそうな、気味の悪い雰囲気。




そして、




その先に、



道は





なかった…


(景色も微妙…)




あれ?



と思い、地図で確認する。


近い。

確かに絶景ポイントに近い。


しかし、隣の山だ。







ぼくは呪った。


カンに従えばうまく行くと、楽観視していた1時間前の自分を。


そして、不在の神を。





とりあえず、洞窟だけでも…


と、足を踏み入れるも、そこは暗闇。漆黒の闇。

観光用のライトはない(ラオスの洞窟には、大抵そんなものはない)。



スマホのライトを頼りに進もうとするが、充電が残り少ない。

なぜならば、すでに一日が終わろうとしている時間だから。使い果たしてしまったのだ。



はやく、絶景ポイントに行かなければ、日が暮れる。



ぼくは急いで山を下った。



もはや、無心である。



そうして、お隣の山に移動。

当然、山道。



山だからね。


30分かけてたどり着いた絶景ポイントは、まさに絶景。






元来た道を戻り、下山した時には、すでに薄暗かった。そして、僕はといえば、体力ゲージはほぼゼロの疲労困憊。




フラフラになりながら、宿に着くと、ふかふかのベッドに倒れこむ。





そんな妄想を巡らせながら、バス停へ。



そう、いまから、深夜バスでルアンパパーン まで190キロの大移動なのであった。


果たして眠れるかな^_^



旅は計画的が一番。





って、毎回書いてらあ。