ラオスのんびり紀18 何番のブルーラグーンが正解か? | 世界一周行ってきます!と果たして言う事ができるのだろうか
旅に選択肢は付きものである。


何を食べるか?どこに泊まるか?どの街に行くのか?


一昔前は、情報が少なく、つまりは選択肢が少なく、そう悩むこともなかった。



しかし、情報化社会の現代。


選択肢は無数である。





Aというホテルに泊まったとして、特に可もなく不可もなくと言った感想だったとする。


しかしながら、何かの拍子で、あとからホテルBは素晴らしかった、やら、ホテルCで一生の出会いがあった、なんてネット情報を見かけた時には、嫉妬。

からの後悔。


もしかしたら、辿っていたかもしれないifの自分を見つけてしまうのだ。


すると、どうだろう、自分は今最善の選択をして旅をしているのかが、やけに気になってしまう。


その思考こそが、旅を不快にさせる最悪手だと言うのに。




これが、現代旅人の病である。




そう言った意味で、バンビエンは、やっかいだ。


有名観光地「ブルーラグーン」。






ブルーラグーンとは、呼んで字の如し「青い池」なのだが、なんと困ったことに6つもあるのだ。


「ブルーラグーン1」「ブルーラグーン2」…と呼ばれていて、なぜならば、

“お、うちの池、青いんちゃう?ブルーラグーンって名付けよう”


と言った具合で増えたに違いないのだ。

(その証拠に各ラグーンでは、地域住人っぽい人がお金の徴収をしている。)



選択肢は6つ。



少なくはない。


例によって、ネットを駆使して、どのブルーラグーンに行くべきか、リサーチ。

それぞれが離れていて、全てに行けるわけではないようだ。






総合的に判断した結果、2に決めた。




そうして、街から1時間半かけて(凸凹道なのでスピード出ず)、「ブルーラグーン2」に着いたのだった。




ところが、である。

調べに調べて、実際に行ってみると、どうだろう、これがイマイチなのだ。



それは、当然で、やはり人の好みというのがある。なにを求めているのかということだ。
それに、タイミングも。



そう、タイミングが悪かったのだ。



15人くらいの韓国人グループがすでにはしゃいでいた。

我々を含め、アジア人はグループで行動しがち。

自然、ロンリー旅人の僕が入り込む隙は一ミリもない。


入場料を払ってしまった手前、レストランでチャーハンを食べる。

ターザンロープから水中に飛び込む楽しげな韓国人を眺めながら。




うむ。


密かに持ってきた水着が勿体ない。




もはや、なにが正しい選択で、どうすればいいのかわからない。

このまま、帰っても、それはそれで正解なのかもしれない。



しかし、なにかがまだある気がしたのだ。



それはカンである。



ぼくは地図を広げて、ブルーラグーン5の位置を確認する。

最も情報が少なかったラグーン。


ぼくは、それにかけることにしたのだった。



今や、どの選択肢が一番いいのか、ということはどうでもいい。ブルーラグーン5がしょぼくても、それはそれでいい。



そこに行くことこそが、目的であり、旅する理由なのだ。



この時ぼくは、旅の病を克服したと言えよう。





そして、結果、ブルーラグーン5は、素晴らしかったのだ。

(この先にある)






まさに、ブルーに輝く水面(と、書いて写真をみたら、むしろグリーン)。




観光客はぼくだけだった。



木陰で水着に着替えたぼくは、ブルーラグーンに飛び込んだ。


水は冷たく、気持ちがいい。


しばらくすると、地元キッズが現れた。



異国のキッズたちと仲良くなるコツは、相手の言葉を繰り返すことである。それだけで30分は盛り上がる。




ブルーラグーン5は、おススメである、とは簡単に言える。


でも、本当にいいのかは、自分の目で確かめるまでわからない。ぼくが嘘をついてるかもしれないからね。





次回、ブログ情報から解放されて突き進んだ結果、大失敗をするの巻