進出色と後退色は、背景との対比で対象物が近いか、遠いかということですが、部屋の広さ自体も色合いで感じ方が変わります。
色と部屋の広さの関係について、誤っているものを選びなさい
1.明度が高く明るい部屋は実際よりも広く感じる
2.彩度が高く鮮やかな色だと狭く感じる
3.進出色がたくさんあると部屋が広く感じる
4.クロスの柄が大きいと部屋が狭く感じる
彩度は鮮やかさ、明度は明るさ、と説明されていますが、ちょっとわかりにくいですね。
まず彩度ですが、色には混じりっけのない純色と、純色に白黒が混じった色があって、この割合を彩度というそうです。
純色の割合が高い方がより鮮やかで彩度が高い。
白黒の割合が高く、純色の割合が低い色は彩度が低い。
次に明度ですが、これは色に含まれる白と黒の割合のこと。
白が多い方が明度が高く明るい、黒が多いと明度が低く暗いなります。
わかりやすい解説図があったので、ご紹介しておきますね。
<出典:明度と彩度の違い >
ところで設問の方ですが、実際に見てみましょう。
<出典:部屋が広く見える壁紙の色の選び方3選と真似たいインテリア実例,2018 >
この写真では、壁紙が薄ピンク(明度が高く明るい)の方が広く見えますよね。
一方、壁紙がくっきりした青色(彩度が高く鮮やか)の方はあまり広がりが感じられません。
進出色とは暖色系で、大きく近く見える色なので、当然、部屋は狭く感じます。
なので、誤っているのは選択肢の3.
4のクロスの柄の大きさについては、大きな模様は近くに見える、ということでしょう。参考資料は見つかりませんでしたが、これはなんとなくわかりますね。
念のため、もういっかい。
色と部屋の広さの関係について、誤っているものを選びなさい
1.明度が低いと狭く感じる
2.彩度が高いと広く感じる
3.後退色がたくさんあると広く感じる
4.進出色がたくさんあると狭く感じる
どうでしたか?覚えられました?
わたしはまだ自信がありません・・・^^;
テキストの記述は以下のとおりです。
言葉で覚えようとするとややこしいので、感覚で答えられるように練習しておきたいと思います。
・明度が高く明るい部屋は実際よりも広く感じ、低いと狭く感じる
・彩度は低いと広く感じ、高く鮮やかな色だと狭く感じる
・進出色がたくさんあると部屋が狭く感じる
・後退色がたくさんあると部屋が広く感じる
・クロスの柄が大きいと部屋が狭く感じる
最後は、色の心理作用。
色の心理作用で、誤っているものを選びなさい
1.赤:陽気
2.青・紫:冷たい・暗い
3.ピンク:やさしい気持ち、緊張を和らげる
4.緑:疲れをいやす、鎮静作用、緊張緩和、穏やかな気持ち
感覚的に、青、緑、ピンクはなんとなくわかりますが、問題は赤ですね。
テキストには色の心理的作用についてこんなふうにまとめられています。
赤:興奮作用
青・紫:冷たい・暗い
オレンジ:陽気な気分、易しさや開放感を与える
緑:疲れをいやす、鎮静作用、緊張緩和、穏やかな気持ち
ピンク:やさしい気持ち、緊張を和らげる
赤も陽気、でいいような気もしますが、闘牛で闘牛士が振り回しているマントも赤だし。
あのマントが赤いのは牛を興奮させるんじゃなくて、観客を興奮させるためだとか。
ということで、色についてはこれでおしまいです。
知らないことばかりで、調べることが多くて、ちょっと長くなってしまいました。
次は音響と香りです。
では今日はこの辺で。
参考)
◆明度と彩度の違い
◆進出色・後退色,富士塗工,2018
◆部屋が広く見える壁紙の色の選び方3選と真似たいインテリア実例,2018
※今日の問題は、デジタル問題集にも収録しました。