７月に発売される三菱ケミカルのVANQUISH（ヴァンキッシュ）。
ラインナップが４０ｇ台と５０ｇ台でＲ２からＴＸといった、なかなか面白いスペックが並んでおり、今までの軽量シャフトのあり方に一石を投じそうなシャフトを試打する機会を設けられたので、紹介していきます。
「あらゆるゴルファーに再現性の高いインパクトを提供する新しい“Light Weight”ブランド」とメーカーが謳っていることもあり、今回は４Rと４TXの２種類を試打してみました。
用意したクラブヘッドは以下の３種類。
SIM2（９．５度）、SIM2・MAX（９．５度）、SIM2・MAX－D（１０，５度）
VANQUISH（ヴァンキッシュ）のキックポイントはカタログ値では先中調子。最近は、大型ヘッド対応の先端の剛性を高くしているシャフトが多いため、先調子や先中調子といったシャフトは少なくなっていましたが、果たしてどんな挙動を示すのでしょう。
まずは、４Rを試していきました。
カタログ値では、重量は４８，８g
試打した結果、相性のいいヘッドはSIM2とSIM2・MAX－Dでした。
重心があまり深くなく、操作性のいいヘッドとの相性が良いように感じました。
４R
軽柔にありがちな頼りなさもなく、切り返しからなめらかで、先端が走るというよりかは、撓り戻りのタイミングが良く、シャフトが伸びていっているのではないかといった不思議な感覚を覚えました。
追随性が良くインパクトが暴れないので、フレックスがRということも忘れ、ヘッドスピードを調整することもなく試打しましたが、フェースが上を向くことがなく、捕まったロースピンの弾道が面白いように打てました。
次に、４TXを試していきました。
カタログ値では、５２，３ｇ
試打した結果、相性のいいヘッドはSIM2・MAXでした。
重心が深く、オートマチックなヘッドとの相性が良いと感じました。
４TX
TXというフレックスだけに持った感覚では棒といった感じで、ワッグルしても余計な撓りは一切しませんでしたが、振ってみるとTXを振ってるような硬さは一切感じず、１フレックス下のXシャフトを振っている感覚で、４５．５インチでの試打でしたが、謳い文句とおりインパクトトの再現性が高いため、４６インチで使うのも面白いのではと思いました。
５０ｇ前後のシャフトだけに、軽さは当然感じられるものではありましたが、先調子にありがちな手元の硬さがあまりなく、切り返しで間が取りやすく、粘り感がハーフウエイダウンまで続き、その後インパクトまでは撓り戻りでどんどん加速していく感じがありました。
しかし、先端が走る感じがありながらも、決してプレーヤーを無視して追い越していくこともなく、追随性がありながら同調性も持ち合わせていたことに驚きました。これは、フレックスが変わっても同様で、用意した３つのヘッドともに、ヘッドの特性を損なわず性能がそのまま反映される感じでした。
今まで先調子系は合わなかったので、これまで使用することはなかったのですが、このシャフトは今後も試していきたいと思い、次の機会では、５０ｇ台のフレックスＳとＸを試すこととしました。
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開催場所は例年通りロックヒルＧＣとなります。参加日程を調整できる方はお盆時期の前後が狙い目です。
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