戦争が長引けば長引くほど潤う者の策略に、我々は乗せられていないか | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 前回の投稿で、現在の人間の社会の有り様を、「戦闘行為をとことん長引かせれば、軍需品や装備をどんどん納入できるし、原油などの価格が高止まりして、幾重にも潤う。そう考える勢力が、恐らくは存在するであろう人間の社会」と、表現致しました。

 

 そのような勢力は、今のところはウクライナの領土内でのみ行われている戦争において、ロシアに対し経済制裁や金融制裁を課して、ロシアを、「情勢を変えていくには、今しばらくは戦闘を継続し、戦闘を激化させるしかない状況」へと、追い詰めています。

「歴史は繰り返す」そうですが、我が国が、日中戦争の最中、石油の対日禁輸という経済制裁を課され、最終的に、真珠湾攻撃(=ハワイ海戦)に進んでいったのと同様のことが、ロシアに関して起こらないことを、願うばかりです。

 

 ロシアに対して制裁を課している勢力は、同時に、ウクライナに対しては、軍事、非軍事を問わず、様々な分野における支援をしています。もしも、大国が、自国の軍事衛星からの情報や自国の諜報機関からの情報を、ウクライナと共有したり、また、もしも、大国の精鋭部隊の人員が、身分(status)を民間人に一時的に切り替えて、はっきりと申し上げるなら、PMC(Private Military Contractor)などと呼称される民間会社の傭兵の身分に一時的に切り替えて、ウクライナで活動したりしているのであれば、「その大国は、既に、この戦争に参戦している」と認識すべきであると、僕は考えています。

 

 話が逸れてしまいましたの、戻します。自分は、常に安全な場所で日常生活を送りながら、ロシアに対しては制裁を課し、ウクライナに対しては、軍事的、非軍事的を問わず、様々な支援を行う。どちらの行為も、結局のところ、「戦闘行為をとことん長引かせて、軍需品や装備をどんどん納入できるようにし、同時に、原油などの価格を高止まりさせて、自分が幾重にも潤うようにする」行為なのではないでしょうか。

でもって、我が国は、得意満面になって、その片棒を担いではいないでしょうか。どうでしょう。

 

 

神奈川県横須賀市にて

佐藤 政則