40年ほど前に、なぜか実家にあった中国語会話の教則本 | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 粗鋼生産量世界2位の、中国の国有企業・宝武鋼鉄集団が、過剰設備の解消、及び、世界戦略のためか、矢継ぎ早に、国内下位の同業他社(馬鋼集団、重慶鋼鉄)との経営統合を、進めています。馬鋼集団の吸収合併は、馬鋼集団の株式を保有する、安徽省政府の国有資産監督管理委員会が、同社株式の51%を、宝武に、無償譲渡する形で行うとのこと。

 

 この宝武の「宝」は、宝山鋼鉄の「宝」。宝山区という区が、直轄市である上海市の長江沿いにありますが、宝山鋼鉄の前身は、1977年に、日本製鐵(当時の社名は、新日本製鐵)などによる技術協力を受けて設立された、上海宝山鋼鉄です。

1977年当時、僕は10歳前後でしたが、当時は、「日中友好」という美名の下、先に進んでいる国が、これから経済を発展させていこうとしている国に対し、無償で生産技術を供与することは、ごく当たり前のこととして、日本人の間で受け止められ(もしくは、受け止めさせられ)、それに反対する者は、あまりいなかったと、記憶しています。

 

 当時、僕の父は、日本製鐵広畑製鉄所の工場労働者でしたが、教養という言葉と全く無縁の父の本棚っぽい所に、中国語会話の教則本があり、「(僕と同じで)日本語会話だって、たどたどしい父に、中国語会話なんて、絶対無理。上海の人は、日本に技術を教わりに来るんだから、そういう中国人に理解してもらえるような日本語を話す練習を、したほうがいいよ」と、子供ながら思ったものです。

 

 中国共産党という組織は、内に向かって、どういう組織か。そして、外に向かって、どういう組織か。その本質を、甘く見るべきではないと、僕は思っています。

 

 

神奈川県横須賀市にて

佐藤 政則

 

For another side of me, please visit my blog "Get It Balanced."