職業によって適用される社会保険の内容が異なること自体が、違憲 | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

「Are you sure of it ?(確信あるの?)」

「Yes, I'm sure.(あるよ)」

 

の「sure」の前に、接頭語の「in」を付けて「insure」、その名詞形は「insurance」、その訳語は「保険」です。「保険」は、明治の御代(みよ)になり、近代化を推し進めていく中で、日本人が作った熟語です。

因みに、日本人が、漢字そのものではなく、漢字の組み合わせを、新たに考えるなどして作った熟語は、一般に、和製漢語と呼ばれていて、「共産主義(gongchan zhuyi)、共和国(gongheguo)、社会(shehui)、人民(renmin)、政党(zhengdang)、保険(baoxian)」など、その多くは、中国語圏でも広く使われています。

 

 で、今回は、公的な保険、いわゆる社会保険(医療、介護、老齢)について、です。結論だけを、さっくりとなるべく手短に、書かせていただきます。

 

 

職業、職域によって、適用される社会保険の、実質的な内容が異なること自体が、重大な憲法違反です(憲法14条1項)。

 

もし、その公的な保険制度が、「法律に基づき、(年齢制限以外の制限がなく、原則、)全員が加入しなければならない制度」であるならば、もはや、同種の保険制度を、職業別に、いくつも乱立させる必要性は、全く無いです。徒(いたず)らに制度を増やすということは、天下り先を増やすということです。

 

もし、その公的な保険制度が、「法律に基づき、全員が加入しなければならない制度(強制保険)」であるならば、もはや、保険料という名目で、税金などとは別に、国庫に納付させるお金でもって運営する必要性は、全く無いです。全員、もれなく、納税者のはずですので。

 

労働者年金保険法は、1944(昭和19)年に、訳あって、厚生年金保険法と改称された法律ですが、公布されたのは、日中戦争のさなか、太平洋戦争の始まった年の春、1941(昭和16)年の3月11日です。あの内務省から分離独立する形で設置された厚生省が、なぜ、こんな時期に、保険料という名目で、国民からお金を徴収し始めたのでしょうか。

 

この世に生まれ、然るべき届け出を行い、国籍を取得し、近代国家の国民になるということは、そもそも、公的な大きな保険制度に加入するようなものです。

 

 

 「なるべく手短に」と申し上げたばかりなので、「きょうのところは〜、これぐらいにしといたろ」(池乃めだか風に)、いや、これぐらいにさせていただきます。

 

 

神奈川県横須賀市にて

佐藤 政則

 

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