新型、新規格の製品が発売されて、旧型、旧規格の製品の付属品・消耗品の販売が打ち切られたり、修理対応が終了することは、よくあることです。
しかし、僕が、その昔、Windows 98のパソコンにインストールして使っていた応用ソフトウェア『小学館 中日・日中辞典』は、Windows XPには全く対応してくれず、結局、大枚をはたいて入手した『小学館 中日・日中辞典』の使用を、泣く泣く、断念せざるを得なくなりました。Windows XP版の発売もなく、全くの泣き寝入りです。
後年、『小学館 中日・日中辞典』は、iOS版、Android版として復活し、僕は、iOS版を購入し、現在、使用しています。それ以外に、僕は、いわゆる辞書アプリを、iOS版では、リーダーズ英和プラス、研究社新英和和英、Merriam-Webster、三省堂国語、大修館全訳古語、電子法令、有斐閣法律用語、山川世界史、山川日本史、ステッドマン、ブリタニカなどなど、Android版では、ジーニアス英和和英、Cambridge、Longmanなどなどを所蔵し、使用しています。
必要に応じ、少しずつ買い増し、所蔵辞書アプリを、やっとここまで増やしてきたのですが、最近、大きな問題にぶつかっています。アップル社が、市場における優位性を利用する形で、半ば強引に、複数の辞書アプリのコンテンツを一つのアプリの中に所蔵する「コンテナアプリ」への切り替えを、推し進めているからです。
問題は2つ。一部の辞書アプリの販売が終了し、販売終了前に購入済みであっても、使えなくなる可能性があること。もう一つは、複数辞書の同時起動(マルチタスク)ができなくなること。
(1) アップル社の強引な「コンテナアプリ化」に伴い、一部の辞書アプリは、販売が終了しました。販売終了前に購入済みであっても、iOSのバージョンアップにより、購入済みのアプリが動作しなくなる可能性があるそうです。
(2) コンテナアプリ内の複数の辞書コンテンツは、同時起動(マルチタスク)ができません。これが、どれほど不便なことか、アップル社は、ご存知なのでしょうか。このブログの文章を書いている時に、表現が適切かどうか、文章内の情報が正確かどうか、などを確認するために、僕は、様々な観点から、様々な辞書を並行して使用します。いっときに一つの辞書コンテンツしか起動できないとなると、明らかに、従前よりも使いづらくなります。
もしも、iOS版『小学館 中日・日中辞典』が、動作しなくなったら、僕は、この辞書で、二度、泣き寝入りすることになります。二人のスティーブが中心になって設立されたアップルコンピュータ社。「創業時の精神(Computing to the People)は、もう、どこにもない、時代は変わった」ということなのでしょうか。昭和は遠くなりにけり。
神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則
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