*2019年2月11日(月)21時10分 記事のタイトルを変更しました。
衣食足りて礼節を知る(倉廩実則知礼節、衣食足則知栄辱『管子・牧民篇』)、という古い言葉がございますが、ほぼ暖衣飽食である現在の我が国において、状況はむしろ逆で、衣食足りて、益々、礼節を忘れ、人として何が栄誉なことで何が恥辱なことかをあまり考えない人の割合が大きくなっているのではなかろうかと、僕は思います。
狭い歩道で、向こうからやってくる歩きスマホの人や愛玩犬を連れた人をよけ(時に歩道から車道に移動し)、前を歩く歩き煙草の人の煙に曝露され続け、信号機がない横断歩道では、まさに渡ろうとしても、次々と車両が通過していくため、なかなか渡ることができず、駅に近付けば近付くほど、地面に、より多くの煙草の吸い殻が落ちているのでそれを避ける。徒歩僅か6-7分の、自宅から駅、駅から自宅までの道のりで、毎日、そのようなことを繰り返す。
因みに、道路の側溝や雨水桝(ます)は、決して吸い殻入れではなく、大切な排水施設、海への入り口です。空き缶は、その材質(スチール缶、アルミ缶)を問わず、決して吸い殻入れではなく、回収後、高い率で再資源化される「リサイクルの優等生」です(スチール缶リサイクル協会が、敢えて『CAN TO CAN』を宣伝しない理由については、こちら)。
前回の投稿では、次世代育成支援対策推進法を、ほんの少し俎上に載せる積もりが、長々と書き連ねてしまいました。もちろん、法律の制定、立法の責任は、第一義的には、国会議員全員が負いますが、その国会議員おひとりおひとりは「全国民を代表する選挙された議員」(憲法43条)ですので、法律制定の責任は、結局のところ、日本国民全員で負い、僕も、その日本国民のうちの一人です。
衣食が足りようが足りまいが、心が我利我欲のほうを向き過ぎれば、お金(貨幣経済)への依存度の高まりもあり、益々、礼節を忘れ、人としての栄辱をあまり考えなくなるのではないでしょうか。そういう人が増えれば、もちろん、益々、住みづらい世の中になり、我利我欲の達成も、益々、難しくなるので、行って来い(いわゆる、プラスマイナスゼロ)どころか純減で、誰も得をしません。
前回の投稿で言及できなかった「介護予防、ゲートキーパー、パラリンピック」の三つの言葉のうち、「ゲートキーパー」を基にして、心の問題について書かせていただこうと思って書き始めましたが、今回は、そこまで辿り着きませんでした。続きは、次回以降ということで、宜しくお願いします。
神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則
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