お金への依存度を高めることと、心身の機能の低下 | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 一万円札を千枚束ねると、れんが(煉瓦)ほどの厚みになります。この、れんがを一回り小さくしたくらいの大きさの紙の塊は、自分の思い通りに他人を動かす上では、かなり役立ちます。つまり、お金を使えば、特定の行動をするよう、他人を駆り立てること(to motivate others to do as you want them to do)が、かなり容易になります。

しかし、あなたが保有する「れんがを一回り小さくしたくらいの大きさの紙の塊」を、あなたの目の前にぶら下げても、この紙の塊は、あなたを、あなたが望む行動をするよう、駆り立てたりはしないと、思います。

 

 仮に、あなたが、痩せたいと切実に思っていたとしても、あなたがお持ちのお金は、あなたが「独力で」思考習慣を修正し生活習慣を変えて痩せることに、あまり役立たないと思います。もちろん、あなたがお持ちのお金を、ばんばん他人に支払うことにより、痩身のための物品を販売する会社、痩身のための物品を運送する会社、痩身のための物品を製造する会社の従業員を働かせることは、かなり容易になります。

 

 前回の投稿で、「安楽なやり方を選び、お金をどんどん使い、お金への依存度をどんどん高めることは、善し悪しで、必ずしも、望む結果につながるとは限らない」と、申し上げたかったのですが、説明が足りないと思い、その補足説明をさせていただきました。

 

 生老病死、命あるものは、日々、必ず、少しずつですが、死に向かって老いています。結局のところ、「命の次に大切なもの」と言われているお金をばんばん使って、自らの心身の機能(能力と言い換えていただいても、一向に構いません)の低下を助長しているとしたら、本末転倒ではないでしょうか。

 

 

神奈川県横須賀市にて

佐藤 政則

 

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