昨夜、熊本県の「北緯32.7度、東経130.8度」を震源として発生しました地震。Googleマップの「距離を測定」を利用して直線距離を測ってみたら、震央から九州電力川内原子力発電所までが約112km、震央から同じく九州電力の玄海原子力発電所までが約127km、震央から四国電力伊方発電所までが約165km。
どの距離も、高速道路を普通車で移動すれば、トイレ休憩が要らないぐらいの距離です。内心では、そんなに年齢を重ねた積もりはないのですが、外から見れば、僕も、中年も中年、おっさん以外の何者でもないので、これが、遠くの国の話ではなく、自国の現状であることが、心に刺さります。
この現在の状況は、地球を擬人化して申し上げるなら、「あなた方人間が、そういうものを、あっちこっちで建造する遥か前から、いや、あなた方人間が生まれる遥か前から、僕は、数限りないほど、地面を揺らしてきてるんですよ。昨日や今日、急に思い付いて、不意打ちを食らわしている訳じゃないんだから、なんで、そんな危険なものを、わざわざ、僕が、よく揺らしている所を選んで、立て続けに造るかなぁ。信じられへんわ、普通、ありえへんのとちゃう」と、地球が言いたくなるような状況でしょう。
日本にある全ての原子力発電所を中心にして、半径30kmの円を、それぞれ描いてみてください。そして、「その円の内側では、直下型地震が発生しない」と確信している人が、もし居られるとするなら、何を根拠にして、そう確信されているのでしょうか。
向こう見ず、無鉄砲が許されるのは、子供の時だけ、政治はギャンブルではない。僕は、そう思っています。
神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則