誰が、徒らにややこしくしたいと強く願っているのか | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 僕は、1997年の夏、東京の多摩地域から、当地、三浦半島に移り住んだのを機に、それまで使っていたパソコン通信を解約し、インターネットに乗り換えました。当時は、まだ、株式会社NTTドコモのiモードも始まっておらず、友人、知人に住所変更のお知らせをする際に、電子メールアドレスを付記してお伝えしたら、複数の人から、「この、エーマルって、何」と訊かれたものです。もちろん、英語の前置詞のatを意味するアットマークを指して、です。
株式非公開企業であるグーグル社(Google Inc.)は、まだ設立されておらず、検索といえば、確か、ヤフーしかなかった、そのような時代でした。

 先月、当ブログで、ちらっと、「オッカムのかみそり」という言葉を使いましたが、拙ブログ内で、この言葉を検索してみると、2014年6月にも使っていて、そこで申し上げている理由により、2011年5月から、再度、ADSLを使い始め、ADSLにこだわっていたのですが、諸般の事情を総合的に考慮し、先週、光回線に乗り換えました。刀折れ矢が尽きた、そんな思いです。

 小難しい言い方をすれば、「より単純なものの方が、他との親和性(affinity)が高く、結果的に、使い勝手が良い(=汎用性が高い)」と、僕は思っています。「ややこしくしなければならない、ちゃんとした理由がないのなら、徒らにややこしくしてはならない」と申し上げれば、より通りが良いでしょうか。
徒らにややこしくしたいと強く願っているのは、徒らにややこしいものを提供する側であり、また、徒らにややこしい制度を維持することにより得をする側です。

 我が国では、戦後、高度経済成長期を経て、いつの頃からか、徒らにややこしくしていることに起因する弊害が、怒涛の如く生じていると、僕は感じています。


神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則