国を思う気持ちと自らの栄達を願う気持ち、どちらがより大きいか | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 「現在、解散は全く考えていない」と、先月の30日に、安倍晋三首相が、国会で答弁したあたりから、僕は、「安倍氏の心の中に、国家、国民を思う気持ちが、どれほど、あるのか」ということが、とても気になっていました。「考えていない」の直前に、わざわざ、「全く」を付して、「全く考えていない」と答弁するということは、兵庫県出身のクルリンパの人が、相手の目を見て、「絶対、押すなよ」と、念を押すのと、基本的には同じで、「考えているけど、考えているとは言いたくない」と、言っているようなもの。

 で、僕は、安倍氏の、直近の2年における言動を振り返り、僕なりに、それを精査し、「氏の心の中では、国家、国民を思う気持ちよりも、自らの栄達を願う気持ちのほうが、大きい」と、判断するに至りました。僕は、2年前の9月26日に開票された、前回の自民党総裁選において、安倍氏に投票しました。その際、僕の心の中では、二位は石破茂氏、三位は林芳正氏、あと、誰がいたかは、忘れてしまいました。なので、2年前の自分の投票行動を、深く反省しております。

 自民党党則80条1項及び同党則80条4項によれば、自民党総裁の任期は1期3年で、総裁は、引き続き2期6年を超えて、在任することができません。安倍氏が、2期6年の在任を目指しているとすれば、残りは、3年10か月です。そして、衆議院議員の任期は、4年です。このことを念頭に置いた上で、改めて、現在の政治の状況を俯瞰していただけますでしょうか。よこしまなものが、見え隠れしないでしょうか。

 報道によれば、「与党は、現有議席数を大幅に下回る数値を、獲得議席数の目標値としている」そうです。もし、民間企業の取締役等が、これと同様のことを行えば、特別背任罪会社法960条1項)に、問われるでしょう。因みに、特別背任罪の刑罰は、10年以下の懲役若しくは1000万円以下の罰金、又は、これらの併科、重いです。

 奥歯に物が挟まったような書き様になってしまい、申し訳ございません。次回以降、もう少し突っ込んで、書かせていただきます。


神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則