阿漕(あこぎ)なことをして、なお、人の心を繋ぎ止めておくことができるほど、この世は、甘いところではない。僕は、そう確信しています。
僕は、現在、三浦半島に位置する横須賀市に住んでいます。横須賀市とお隣の三浦市は、衆議院議員総選挙における選挙区で申し上げれば、神奈川11区です。自民党の、前の神奈川11区支部長は、首相在任中、「やれ、(その場限りの小芝居という意味での)パフォーマンス(✳︎)政治だ。やれ、ワン・フレーズ政治だ」と揶揄され、散々な言われ様だった人物。挙句の果てには、テレビの情報番組などで、「(氏は)運がいいだけ」と言い出す評論家まで、現れる始末。
(✳︎)英単語の"performance"に、「その場限りの小芝居」という意味は、全くありません。
聖人君子でもなく、知将でもない氏は、5年5か月、首相を務めましたが、その場限りの小芝居や、巧みな言葉選びで、5年5か月の長きに渡り、首相を務めた訳ではありません。なぜ、結果的に、長期政権になり得たのか。氏が、「私生活上のあれやこれや」をも補って余りある何かを、心の中に持っていたからではないでしょうか。
玉座にまします陛下が、その孤独なお立場を大切にされ、常に、国家、国民のことを案じておられるように、この国の権力の座にある首相は、その地位に汲々とすることなく、常に、国家、国民のことを考えて、行動すべきであり、それができない首相は、即刻、その職を辞すべきだ。
首相在任中、散々な言われ様だった、前・自民党神奈川11区支部長は、自民党総裁として、2005年9月11日に投開票された衆議院議員総選挙に臨み、自民党は、296の議席を獲得し大勝しました。氏は、党内ばかりでなく、国民の間にも、続投を望む声があったにも関わらず、2006年9月、「衆議院における大量の議席(しかも、残りの任期は3年)」という大きな置き土産を我が党、自民党に残し、首相及び自民党総裁の職を辞しました。
現・自民党神奈川11区支部長である、小泉進次郎前衆議院議員は、昨日、衆議院本会議場において、万歳をしなかったそうです。
「たとえ、党勢を縮小させることになろうとも、今、総選挙をすることにより、衆議院議員の任期満了日を、2018年10月以降に、しておきたい」と思っている唯一の人は、誰か。支部長は、気付いているのかな。もしも、質問する機会があったなら、こっそり、訊いてみたいです。
神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則