さとうきび列車と、ホノルル・レール・トランジット | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 前回の投稿で、久しぶりに、米国ハワイ州に触れさせていただきました。過去の出来事、特に、国家の歴史に関し、「もし、~だったら」などと空想することは、甚だ無益なことですが、それでも、ときに、「欧米列強、特に、欧州の強国による、南北アメリカ、アフリカ、アジアでの植民地化推進という大きな流れの中で、もし、ハワイ(布哇)王国が、もう少し長く存続するか、もしくは、明治政府が、もう少し早く成立して、近代的な軍事力を整備していれば、日布両国の歴史は、どうなっていただろう」と、空想してしまいます。

 もし、大日本帝国が、大韓帝国とではなく、ハワイ王国と手を結んでいれば、北太平洋に広がる、壮大な海洋国家が誕生していたことでしょう。まぁ、空想は、これくらいにして、少し、ハワイの鉄道について書かせていただきます。

 多くの日系移民一世も働いた、ハワイのさとうきび農場。その歴史を伝える、観光用の鉄道、"Sugar Cane Train"(さとうきび列車)が、マウイ島のラハイナにあったはずと思い、そのウェブサイトを訪れてみると、先月の初日、8月1日をもって、45年に及ぶサービスを終了した旨が書かれていて、びっくり。時の流れを感じます。

 新旧交替、選手交替という訳ではないのでしょうが、ガソリン価格が高止まりする中、全米の中でも、有数の高物価の都市、ホノルル市郡において、都市高速鉄道(rapid transit)である、"Honolulu Rail Transit"(ホノルル・レール・トランジット)の建設が計画され、既に、建設計画全体の約25%まで、建設が進んでいるそうです。数年前、初めて、この計画を知ったとき、「ホノルルは、太平洋の真ん真ん中に位置するけれど、やはり、米国の都市であり、自動車社会。本当に、鉄道が完成するのかな。延期、延期で、計画が進まないのでは」と思ったのですが、やはり、ガソリン価格は、今後も、上がり続けるということでしょうか。

 因みに、2017年に部分開業する予定で、既存の市バスと連携させ、また、パークアンドライドも促進し、全米屈指の公共交通機関(multimodal transit system)を目指しているそうです。今後も、進捗状況を追っていきたいと、思っています。


神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則