自分は、歓迎されている(= I'm welcome here.)。世界的な観光地である米国ハワイ州を訪れる者のうちの大半の人は、ハワイ州を訪れて、そのように感じるのではないでしょうか。だから、繰り返し訪れる人が多い。もちろん、世界中のどんな場所であっても、大枚をはたけば、たいてい、歓迎されるものですが、ハワイ州は、たとえ、大枚をはたかなくても、訪れる者に優しい。
たいていの名所には、均一料金の市バス(片道2.50ドル、1か月定期券60.00ドル)で行くことができるし、米国の道路は、日本の道路と比べれば、色んな意味で、歩行者に優しい。歩行者に向かって、クラクションを鳴らすようなドライバーは、ほとんどいない。広々とした公園も多い。ダイアモンドヘッドに登り、「クレーターを目の当たりにし、太平洋の大海原を眺め、地球を感じる」のに必要な入山料も、僅か1.00ドルです。
人口が約140万人で、経済的に見れば、軍事と観光の島であるハワイ州(在ホノルル日本国総領事館の「ハワイ州要覧」3ページ上部を参照願います)。同じく、人口が約140万人の沖縄県。ハワイ州のオアフ島と、沖縄県の沖縄本島は、どちらも、軍事戦略上、外すことができない要(かなめ)の地です。そのため、どちらの島にも、国防の施設が、集中して存在しています。
日本で消費される原油の大半は、危険極まりないホルムズ海峡を通過して、運ばれてくるのですが、今現在、「原油が中東諸国で採掘されてから、原油タンカーが日本の港に到着するまで」のオペレーションを確実なものにする上で、重要な役割を果たしているのは、事実だけを淡々と申し上げれば、日本の自衛隊ではなく、米国軍です。そんな米国軍に対する考え方が、オアフ島と沖縄本島では、かなり違うように、思います。
沖縄本島内の、辺野古以外のところで、辺野古の住民ではない者が、声高に、「米国海兵隊普天間飛行場の辺野古移設」への反対を、叫ぶ。反対を叫び続ける限り、そういう者を宥(なだ)めるために、沖縄振興費のバラマキ、ではなく、交付(宥和策、appeasement)が、未来永劫続く。
2013年に、そんな沖縄県を訪れた外国人観光客は、550,800人だそうです。2013年に、ハワイ州を航空機で訪れた外国人訪問者は、3,090,193人だそうです。なぜ、沖縄県は、いつまで経っても、世界的な観光地になれないのか。さもありなんと、僕は思っています。
神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則