前々回の投稿のタイトル、「春の午後、走水(はしりみず)の橋の上にて富士眺むれど」。少し、無理矢理でしたが、「は行」で韻を踏んでみました。こう書いてしまえば、興ざめなこと、この上ないのですが、誰にも気付いていただけなかったかもしれないので、念のため・・・。
先週末、京急電鉄の汐入駅前から、なるべく海岸に近い道を、走水(はしりみず)にある伊勢町橋まで走った後、京急の馬堀海岸駅に行き、プラットホームのベンチに腰掛け、筋肉の疲れをほぐしながら、電車の入構を待っていたら、どんどん、ホーム上で電車を待つ利用客が、増えていきました。ご高齢の利用客もおられ、思わずベンチから立ち上がり、ホームの更に奥のほうに移動しました。
よく見ると、黒い礼服姿の人ばかり。そのときは、単に、「あぁ、春だから、いろんな式典や集まりが、この近くであったのだろう」ぐらいに思って、電車に乗ったのですが、地元紙のウェブサイトに、『防衛大学校入校式、入校生代表「責任自覚し学業励む」・・・』という見出しがあり、合点がいきました。
「駅のホームに、黒山の人だかり」で、学生の頃に遭遇した、「松下幸之助氏の社葬直後の、京阪電車・枚方公園駅」の様子を、思い出しました。
三浦半島で暮らしていると、こういうことがあったり、また、ごく稀に、JR横須賀線のいくつかの駅で、お召し列車としても使用される車両が留置されているのを見かけることがあったり、します。
僕も日本国民の一人、末席の末席あたりを温めている者ですので、皇室に関することや防衛省に関することを、この目この耳で見聞きしても、「こういう場で採り上げても、警備上の問題を生じさせず、国益を損なわない」と確信できる事柄のみを、採り上げています。
防衛大学校に、今春、入校された536名の若者全員が、心身を鍛え、技術、知識、教養を身に付け、将来、幹部自衛官となられることを、日本国民の一人として、願い案ずるばかりです。
神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則