"神社"はお祭りの場、"shrine"は大神殿、という印象 | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 早いもので、今年、平成26年も、ひと四半期が過ぎました。ここ数年、夏が来るたびに、高齢の近しい人が亡くなるという出来事があり、喪に服していたからではないのですが、今年の正月は、本当に久しぶりに社寺を訪れ、参詣いたしました。

 魚吹八幡神社。難読固有名詞のうちの一つだと思いますが、魚吹(うすき)八幡神社と、読みます。5年前の春に阪神なんば線が開業し、阪神と近鉄の線路がつながった結果出来上がった、東から近鉄、阪神、高速神戸、山電(山陽電車)へと続く私鉄鉄道網。その鉄道網の最西端、山陽網干駅から1kmほど離れたところにあり、ご祭神が応神天皇、神功皇后、玉依比賣の命(たまよりひめのみこと)である神社。

 30数年ぶりに、訪れました。当たり前のことですが、昔のままでした。地元では、「津の宮」と呼ばれ、秋の祭りは盛大に行われ、今はどうか知りませんが、昔は、この祭りの日は、小中学校が休みになっていました。

 正月に、初詣でに出掛ける。祭りの日になれば、露天商の屋台が並び、様々な飲食物や娯楽が提供される。多くの日本人にとって、神社とは、そういうところ。
子供にとっては、おもちゃを買ってもらったり、初恋のあの子の浴衣姿に、ぽうっとなったり、他校の子供と訳の分からないことで喧嘩したりする場所。大人にとっては、祭りの準備をしたり、御輿を担いだり、地域での活動をし、親睦を深める場所。

 CNN.com(International Edition)のトップページの最上段に、でかでかと、「Japanese PM visits War Shrine」という見出しが出れば、そのページの閲覧者は、どう感じるでしょう。僕の言語感覚では、英単語の"shrine"は、日本語単語の"神社"よりも、かなり荘厳で近寄りがたい感じがします。
なので、上記の見出しを読み、「日本の指導者は、戦争で勝利することを願い、祈祷師と共に大神殿の中に入り、何やら怪しげな祈祷を捧げているんだ」と感じる人が、少なからずいるのではないかと、僕は危惧しています。僕の危惧は、杞憂に過ぎないでしょうか。


神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則