JR根岸線の石川町駅は、その両端に改札口があって、南側の元町口改札ではなく、北側の中華街口改札を出ると、左手に大型の集合住宅(低層階は、商業施設が入居)があり、少々、圧倒されるかもしれませんが、その付近をよく見てみると、「かつて、その辺りに横浜製鉄所があったこと」を示す銘文が、見つかると思います。
横須賀市のウェブサイトの、このページでは、「ペリー来航後、幕府内で、軍事力の近代化、特に、近代海軍力整備の必要性が認識され、大規模な造船施設と近代製鉄施設の建設に向けて、動いていった」ことが、紹介されています。
横浜製鉄所は、近代海軍力整備の端緒、つまり、始まりの始まり。大規模な横須賀製鉄所を建設するための準備段階という位置付けだったようです。その横須賀製鉄所が建設された位置は、米国が、現在、(新)日米安全保障条約6条や日米地位協定2条などに基づき、米国海軍横須賀基地(正式名称は、とても風変わりですが、"Fleet Activities Yokosuka")として使用している場所の中に、あります。
近代製鉄には、大量の淡水が必要ですが、三浦半島に大きな河川や湖沼はなく、横須賀製鉄所に水を供給するために、7kmほど離れた走水(はしりみず)という地域の湧水を、利用したそうです。
この、走水という地域について、書かせていただこうと思ったのですが、その前置きだけで、既に長文になってしまったので、この投稿は、この辺りまでとさせていただきます。
*あっ、決して、ステルス・マーケティングではありませんが(僕には、一銭も入ってこないので)、あさっての日曜日、3月30日に、米国海軍横須賀基地において、「日米親善よこすかスプリングフェスタ 2014」があるそうです。"鉄"にご興味がある方も、そうでない方も、是非、横須賀にお越しください。
なお、入場ゲートの位置や、入場時のセキュリティ・チェック等について詳しくは、上記のリンク先で、ご確認ください。
神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則