昨夜、BBCのウェブサイトで、「地域住民がロイターに伝えるところに拠ると、アルジェリアの天然ガス施設で死者多数」との速報に接して以降、続報を気にかけているが、人質の方々の安否に関する報道が、まだ為されず、また、アルジェリア政府軍による人質救出作戦の詳細も、あまり報道されていない。
私が知っているアフリカに関する情報の大半は、大昔に高校の地理の授業で知った古い情報であることを、今回の事案によって思い知らされた。高校生のとき、「世界には、南北問題と呼ばれる、先進国と発展途上国の間における経済格差の問題があり、そして、後者の国々の間でも、特に、産油国と非産油国の間で、経済格差が広がりつつあり、南南問題と呼ばれている」と、教わった。
地中海に面するリビア、アルジェリア、大西洋に面するナイジェリアなどの産油国は、発展途上国が多いアフリカ大陸にあって、数少ない豊かになりつつある国だと、教わった。
植民地という言葉は、定義が曖昧な言葉なので、使いにくい言葉であるが、私は、単に、colonyという語の訳語として、使っている。米国建国時の13州も、colonyだし、一方的にフランスに支配されていたときのアルジェリアも、colonyである。
イスラム過激派の勢力拡大を押さえ込むために、旧宗主国であるフランスに派兵を要請したマリ(共和国)。それに対し、自力で人質救出作戦を実行した模様であるアルジェリア。事の詳細が、まだはっきりしていないし、歴史的経緯もあるし、そもそも、アルジェリアという独立国の領土内での事案である。なので、今は、安否確認が為されていない方々の無事を祈るばかりです。
ご参考まで、私が調べて分かったことを書かせていただくと、
*現場である天然ガス施設の位置は、北緯27度55分37秒、東経09度06分42秒。グーグルマップをご利用の方は、検索ワード「n27°55′37″ e09°06′42″」で、検索してください。イナメナスの中心地から西に47km(直線距離)ほど行ったところに、あります。
*日揮株式会社の株主構成は、外国法人等の比率が高く、41.89%。
神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則