英国のボクシング・デイ(Boxing Day)と、階級社会 | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 昨日は、クリスマスの日以後の最初の平日。英国などでは、ボクシング・デイ(Boxing Day)と呼ばれる国民の祝日、法定休日です。英国では、dayは、ダイと発音されるので、より正確に申し上げれば、ボクシング・ダイと呼ばれる法定休日です。

 と言っても、スポーツのボクシングの日ではなく、ボックス(クリスマスギフトのボックス)を贈る日。クリスマスの日であっても、英国の国民全員が、休日を過ごしている訳ではなく、鉄道は動いているだろうし、発電所も稼動しているだろう。
かなり、ざっくりと言えば、「クリスマスの日に休めない人に、休んでもらいましょう」という、法定休日です。

 突然、こんなことを書かせていただいたのは、その昔、学生の頃、冬休みを利用してロンドンを訪れたとき、「ボクシング・デイなので、鉄道が運休」という状況に遭遇したのを、思い出したからです。
終日運休だったのか、時間を区切っての運休だったのかなど、詳しいことまでは思い出せませんが、「鉄道は、事故や災害などがない限り、いつだって動いてくれるはず」というのは、固定観念に過ぎないことを悟らせ、そして、「鉄道が、何事もないように時刻表通りに運行されることの有り難さ」を再確認させる、出来事でした。

 別の角度から見れば、英国が階級社会だからこそ、こういう法定休日が存在し得るということでしょう。翻って、今の我が国、日本は、どういう社会だろうか。
日本国民として生まれた子供たちが、そのことに誇りを感じる。そんな国を次代に残すことが、今のままで、できるだろうか。私は、甚だ、心もとないです。


神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則