久しぶりに激昂したことや、歌会始など | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
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 私は、普段あまり、怒りなどで激昂することはないが、2002(平成14)年4月8日にソウルで署名された日韓犯罪人引渡条約の正文を、2日前に調べていて、久しぶりに激昂し、「責任の重さを自覚してないのかよ」と、思った。

 だいぶ前に、「法令は詩ではない。語の選択には、明確な根拠がある」と、書かせていただいた。和文と英文の日韓犯罪人引渡条約を読み比べてみると、和文のそれのなかの、とても重要な箇所で、「語の恣意的な選択」があり、法務省職員及び森山眞弓法相(当時)に対し、冒頭で書かせていただいたように思った。

 同条約(和文)の第3条の(c)の(ⅰ)欄の文言は、次の通りである。

『いずれかの締約国の元首若しくは政府の長若しくはそれらの家族に対し、そのような者であることを知りながら行った殺人その他故意に行う暴力的犯罪又はそれらの犯罪の未遂(当該未遂が犯罪とされる場合に限る)』

赤文字に致しました「その他」の部分は、英文の内容こそが合意された内容であるならば、「その他」を挿入すべき部分である。「」一文字の有無で、何がどう違うかのご説明は、恐らく、法令の文章に興味がない方に対し、苦痛を与える割には何ら益をもたらさない説明なので、割愛させていただきますが、「その他」と「その他の」は、明確に違う。
大臣たる者、署名をする際は、全てとは言わない、大事な箇所の一字一句には、細心の注意を払っていただきたい。

 詩と言えば、本年の歌会始は、来週の水曜日(1月16日)に、皇居、宮殿で行われるそうで、お題は「立」だそうです。最近、友人宛の葉書にしたためた歌の使い回しで、申し訳ありませんが、僭越ながら、私も一首。

明日見えず 冬枯る野にて 立ち尽くし 声失くす民(たみ) 春はいつ来る


神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則