同じ過ちを、あと何回繰り返せば、気付くのだろうか | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 相手が若者であれば、「失敗しろ」という言葉を贈ることも、時に、あるだろう。自ら考え行動し失敗しなければ、見えにくいこと、気付きにくいことが、この世には、結構、あるからである。周りの者が、一生懸命、お膳立てをしたことが、結果的に、相手の人間としての成長を阻害することもある。

 しかし、相手が若者でなく、為政者であればどうだろうか。為政者が、「今度こそは、うまくいくはずだ。何としても成功してみせる。諦めない者だけが、成功を手にするのだ」と言って、失敗することが目に見えている政策の実行を推し進めていたら、その国の民は、どうすればいいのか。

 税率3%で消費税を導入して、この国の一般会計税収が、どうなったのか。消費税率を3%から4%(地方税法第72条の78第1項に基づく地方消費税の分を含めれば、5%)に引き上げて、この国の一般会計税収が、どうなったのか。国会議員の先生方は、過去を、歴史を、直視していただきたい。
管理通貨制度の下、金融の緩和や引締めなど、あらゆる手法を駆使し、市中の通貨の量を調整することが、過去において、国民の生活の維持、向上に、どれほど寄与したのか、しなかったのか。国会議員の先生方は、過去を、歴史を、直視していただきたい。

 為政者が同じ過ちを繰り返すことを見過ごせるほどの、精神的な余裕、経済的な余裕を持つ国民など、この国に、何人、居られるだろう。

 通貨を再定義した上で、個人金融資産税を再導入すべきである。そして、会社制度については、株主(出資者)至上主義を止め、「会社の組織、運営、管理その他会社に関する一切の事項について決議をする機関」における議決権を、出資者だけでなく経営者側と従業員側にも与え、利害を調整できるようにすべきである。


神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則