十年一日のごとく、同じことを申し上げることは、何だか、馬鹿の一つ覚えのようで、気が引けて申し上げにくいが、「そもそも、この国において、保守か革新かという二者択一的な考え方は、主流ではない」と、私は、常々、思っている。
漢学、洋学などに対するものとして、国学という学問がある。大辞泉によれば、「儒教、仏教渡来以前の日本固有の文化を究明する学問」のことだそうだ。江戸中期の国学者、本居宣長が、その著作の中で、「源氏物語の本質は、もののあはれにある」と述べられたように、この国では、何よりも心の動きを大切にしてきたのではないだろうか。
この世の中は、複雑系そのものである。二者択一的な考え方は、論点を整理することには役立つが、そういう考え方、見方で、この世の中を捉えようとすることには、無理があると思う。
不易を知らざれば基(もとい)立ちがたく、流行を辨(わきま)へざれば風あらたならず(『去来抄』より引用)。そういう思いで、このブログの名を、不易流行とさせていただいている。
政党は、特に、政治資金規正法における政党の定義に該当する政党は、政治好きが集まった政治の同好会ではない。入学式の前後にメンバー集めをしている学生サークルと見間違うようなやり方で、メンバー集めをするのは、みっともないので、できれば止めていただきたい。
神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則