衆議院議員総選挙の比例区の議員定数は、合計で180名。前回の衆議院議員総選挙で、比例区で当選人となった民主党員は、繰り上げ当選の者を含めれば、89名いて、そのうち、当選1回目の者は71名である。
1回生議員である、この71名のうち、既に、22名の者が、離党もしくは辞職をしている。残りの49名のうち、果たして、何人の者が、「反自民」以外に共通の考えを持たない民主党、政治信念がないとしか見受けられない民主党に、政治信念に基づいて入党した者だろうか。
先日、「自民党は、憲法53条に基づき、(参議院議長を経由して)臨時国会の招集を内閣に要求し、臨時国会の冒頭で、衆議院議長に内閣不信任決議案を提出すべきだ」と書かせていただいたのは、この49名のうち多くの者は、政治信念に基づいて民主党に入党した者だとは、到底、思えないからだ。
急を要する事案に取り組むときは、理を詰め身を尽くして、準備をしたならば、一気呵成に事を行うべきである。そうしない者は、常に後塵を拝し、主導権を握ることができない。
内政も外交も、待ったなしの事案が山積している。そんなときに、又々、内閣を改造するそうだが、交代すべきは、内閣総理大臣ご本人である。
神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則