こちら、三浦半島も、少し暖かくなってきました。陽気に誘われたのか、体力強化も兼ねて、昨日、久しぶりに、鎌倉市の由比ガ浜、七里ガ浜辺りを、走ってきました。と言っても、砂浜は走りづらいので、海岸沿いの国道の歩道を走り、部分的に砂浜も走りました。
その三浦半島を縦断するように、JR東日本の横須賀線が走っています。横須賀線は、元々は、日本海軍の軍港である横須賀港へ物資を迅速に輸送するために、明治中期に建設されたそうで、それ以前は、船で物資を横須賀港に運んでいたそうです(詳しくは、JR横須賀駅駅舎の外側に設置されている案内板に、書かれています)。
明治中期に建設された路線なので、れんが造りのトンネルがあったり、また、横須賀駅には階段がなかったり、鎌倉駅構内には、故あってキヨスクが一切なく、その代わりに"地元の加藤売店"があったり、北鎌倉駅には、故あって跨線橋や地下通路を作らず、構内踏切りしかなかったりします。
鎌倉駅構内にキヨスクがなく"地元の加藤売店"があるのは、鎌倉駅が、地元の方の寄附などで造られたからだそうで、鎌倉駅は、旧国鉄のいわゆる民衆駅の先駆けのような駅です。
北鎌倉駅に、跨線橋や地下通路がなく、また、北鎌倉駅では、原則、構内放送をしないのは、北鎌倉駅が円覚寺の敷地内、境内に建設されたからです。富国強兵の時代に、そうやって、横須賀線は建設されました。
そういう横須賀線が、今もって最終解決に至っていない問題を抱える成田空港と、直通電車で結ばれています。明治中期と戦後昭和の違いを、感じずにはいられません。
神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則