米軍基地が日本にあることは、日本国民にとって負担なのか | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 日本国の国会議事堂は、東京都千代田区永田町一丁目に、設置されている。議事堂が、永田町一丁目にあることは、東京都民にとって負担なのか。仮に、負担だとして、東京都知事が「議事堂負担を軽減しろ」と言い、首相が「議事堂負担の軽減について全力をあげる」と言ったら、議事堂で働く職員のみなさんは、どうお感じになるだろか。

 「議事堂は、都民にとって負担だ。最低でも都外だ」と言われたら、各々が全国民を代表し、議事堂で立法活動を行う721名(欠員1名)の国会議員のみなさんは、どうお感じになるだろうか。

 都市計画法11条1項に基づき設置された都市施設、例えば、道路、墓園、汚物処理場、ごみ焼却場、学校、病院、と畜場、火葬場。それらについても、「君らは、県民にとって負担だ。最低でも県外だ」と時の首相に言われたら、それらを管理したりそこで働く人は、どうお感じになるだろうか。

 米国軍は、日本国と米国との間の相互協力及び安全保障条約(いわゆる日米安全保障条約)という二国間条約に基づいて、日本の領土に駐留している。"安全保障"は、"security"の訳語だが、安全を保障するとは、平和を維持するということである。

 そういう任務を遂行する者の存在を、負担だと言い切る人の精神が、私は理解できない。


神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則