昨秋の10月19日早朝4時半過ぎに、自宅アパートが、隣人の火の不始末により全焼してから(新聞報道によれば、原因はたばこの火の不始末とのこと)、4か月以上が経ちました。持ち物は全て燃えてしまいましたが、間一髪で、この身一つだけは助かったので、全焼したアパートがあった敷地内にある別棟に引っ越し、今、こうして文章を書いています。
出火元の隣人は、「火事だ」と叫ばなかった。隣近所の人に「火事です、起きてください」とも言わなかった。消火活動もしなかった。
年明けすぐの1月7日夜9時過ぎ、夜勤に出る直前だったので、自宅アパートで横になっていたら、けたたましいサイレンの音とともに、消防車が何台も何台も、自宅アパートからすぐの国道16号線を、走り抜けていった。布団の中で、「死傷者が出なければいいのにな」と、思った。
翌日、ニュースサイトを見てみると、海上自衛隊横須賀基地に停泊中の海自補給艦「ときわ」の機械室から出火したとのことだった。インド洋に派遣され、海上阻止行動を行う米軍艦船やパキスタン軍艦船などに対する補給活動をしていたこともある、あの「ときわ」である。
国防にあまり興味がなく、国防に関する情報も知識も持ち合わせていない民主党政権によって派遣が延長されず、2010(平成22)年1月に補給活動が終了してから、奇しくも丸2年。自衛隊員の士気が下がっていることの現れではなかろうか。
私の出生地である兵庫県姫路市南西部で、先週の土曜日3月3日未明に放火殺人事件があったという記事を目にしたので、動画ニュースサイトも見てみると、背に網干(あぼし)と書かれた法被(はっぴ)を着ておられる多くの地元消防団員の方々が、映し出されていた。住民同士のつながりが、都心部などと比べれば強いのだろうか。
亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。
神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則