中央線沿線にある武蔵野市、小金井市、それに、京王線沿線にある府中市。いわゆる北多摩地域の一部である。二十代の大半を、私は京王線沿線の調布市で過ごしたので、なんだかんだで訪れたことがある地域である。武蔵野市の名はご存じなくても、「吉祥寺なら行ったことあるよ」とおっしゃる方もおられると、思う。上記の三つの市の中では一番西に位置する府中市には、東芝やサントリーなどの大企業の工場があるが、人口密度が高く、基本的には、商業などの第三次産業が発達した地域である。
上記の三つの市は、衆議院議員選挙の東京18区を構成する市であり、その東京18区において、長年に渡り選出されている国会議員が、菅直人氏である。
復興とは、財源を確保した上で、しっかりとした都市計画を決定し、その都市計画を迅速に実行して町づくりを進め、失われた日常生活を、早急に取り戻すことである。仮設住宅建設などの応急処置でさえ、民主党の内閣は、迅速に行うことができない。まして、大きな決断が必要な復興という仕事など、成し遂げられない。
応急処置などの緊急対応さえ、ままならないのに、福島第一の原発事故の収束さえ、ままならないのに、再生可能エネルギー特措法などを持ち出して、「がんばるぞ」と言い出す始末。過去の民主党代表選において、彼は、「再生可能エネルギー特措法の成立こそ、政治生命を賭けて成し遂げたい仕事、ライフワークである」と、公言し続けてきたか。
小泉純一郎氏は、多くの人から冷ややかな扱いを受けても、あのことを公言し続けて、それを行った政治家である。
「(2日前の)民主党両院議員総会でも、解散総選挙をちらつかせ、民主党の衆議院議員を脅した」と、あるテレビ番組で、解説がなされていた。が、今、総選挙をして勝てない衆議院議員、それは、当のご本人、菅直人氏である。だから、彼は、衆議院解散の閣議決定は、行わない。
武蔵野市、小金井市、府中市の有権者の皆様は、次の衆議院議員総選挙では、どういう投票行動をされるのだろうか。
神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則