昨日、所用があり東京に出掛け、歩き疲れたので、帰り道、横浜駅で降りファストフード店に寄ろうとしたら、お店の外まで行列が延び、人、人、人。砂漠でオアシスを見つけたと思ったら蜃気楼だった、そんな気持ち。「都会は、どこに行っても人だらけだな」と、心の中でつぶやき、その商業施設の中にあるベンチに腰掛け、少々重い鞄を膝に置き、息を整えた。
そのときに、ズボンの右前のポケットに入れていた携帯電話機を、落としてしまっていたのだけれど、疲れていたせいか不覚にも気付かず、そのベンチで一休みした後、駅に戻ってしまった。改札を通過し、プラットフォームに着いた後に、やっと、ポケットの中に携帯電話機がないことに、気付きました。
普段、落とし物をすることなどあまりなく、慌てそうになったけれど、直近の行動を思い返してみて、「さっきのベンチだ」と思い、急ぎ、先ほど訪れた商業施設に戻り、係の方に伺うと、届けられていました。私がその場を離れた15分ほどの間に、親切な方が、文字が大きいことだけが取り柄の、私のらくらくホンを見つけ、届けてくださっていました。
届けてくださった方に、感謝の気持ちを申し上げたいけれど、叶わずじまい。当事者以外の方々にとっては些事ながら、この場にて、ご報告申し上げる次第です。届けてくださった方、ありがとうございました。助かりました。
神奈川県にて
佐藤 政則