図らずも、「千万人と雖も我行かん」という格好に | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 1月24日に、第177回通常国会(会期150日)が召集された。本日は、124日目である。未だに、公債特例法(*)を制定する気配が感じられない。平時においても、国会議員にとって通常国会は、戦場のようなものである。まして、今は、非常時である。国会議員の先生方は、何を考えて、どう過ごされているのだろうか。

 こういう現状において、国会議員の先生方や、多くの国民から見れば、私なんぞ、数多くいる変人のうちの一人に過ぎないのだろう。変人の常として、「私は、平凡な常識を申し上げることしかできない、常識にとらわれた常識人である」と、私は思っている。

 2月22日に、社民党までも、公債特例法案への反対を決定し、公債特例法の平成22年度内成立が、絶望的になった。つまり、違法ではない予算を制定することが、絶望的になった。
常識的に考えれば、どこからどう見ても、その時点が、内閣が総辞職すべき時点であり、当然、総辞職されて、次は、岡田克也氏を首班に指名して、通常国会後半に臨まれるのだと、私は思っていた。物の見事に、そうはならなかった。

 また、民間会社の事業所の敷地を、広く越えて、有害物質が漏出し続けているのに、行政府とその民間会社が、事故収束に向けた活動の責任を、なんとなく共有しながら、もしくは、なんとなく曖昧にしながら、事故収束に向けた活動を続けている。
常識的に考えれば、どこからどう見ても、近代国家の有り様ではなく、地縁や血縁などによる強い連帯感を基にした、少人数の共同社会の有り様である。

 他の多くの変人の方々と同様に、私も、「変なことを申し上げている」などという思いは、毛頭ない。なので、図らずも、「千万人と雖も我行かん」という格好になっているだけであり、必要なことは、執拗に申し上げて参りますので、よろしくお願いいたします。


神奈川県にて
佐藤 政則



(*)
特例公債法と略記される場合のほうが多いようだけれど、「公債に関する特例法である」ことを、明確にしたくて、私は、公債特例法と、略記しています。