私は、人一倍、心配性である。いや、"心配症"である。今風に言うなら、不安障害である。過去にそうであったが、今でも、心療内科などに行って診察してもらい、診断書の発行をお願いすれば、その手の診断書を受け取ることになると思う。
変数が10種あれば10の変数の、100種あれば100の変数の、予想値を考慮に入れて、物事を考えるように、努めている。自らの限界に挑戦しているような格好なので、人一倍、疲れやすい。
変数が10種あるときに、ある一つの変数のみに着目して、発言や行動をする人が、世の中には、意外と多い。各変数が独立していれば、一つの変数のみに着目して行動することに意味はあるが、たいていの場合、各変数は、相互に関連し合っている。
今は、自家用車を所有していないが、数年前までは、私はずっと、マニュアル車を運転してきた。「オートマ車に乗り換えれば楽だよ」という意見には、賛同できなかった。仮に、神経を使う度合いを数値化できるとする。普通の人がマニュアル車を運転するとき、神経を100p使い、オートマ車を運転するとき、20p楽になって、神経を80p使うとする。オートマ車に乗り換えれば、20%も楽になる。
私がマニュアル車を運転するとき、神経を200p使い、オートマ車を運転するとき、20p楽になって、神経を180p使う。10%しか、楽にならない。
カーナビは、土地勘をつかむことを、激しく阻害する機器なので、カーナビは持っていなかった。どんなに"地図見"をしても、初めての道では迷う。迷えば迷うほど、神経が研ぎすまされる。これが、すこぶる、土地勘をつかむのに役立つ。一度迷ってしんどい思いをした道は、十数年経ってから再訪しても、確実に、うっすら覚えている。
前置きの積もりで書いていたら、長くなってしまい、既に、前置きではなくなったので、一旦ここで、切ります。
神奈川県鎌倉市にて
佐藤 政則