「お菓子を学校に持ち込んではならない」という校則を持つ学校において、「平成22年度に限り、お菓子を学校に持ち込んでもよい」という校則が、平成21年度末に追加された。ここ数年、年度末ごとに、同様のことが繰り返されている。
一年後の平成22年度末には、「平成23年度に限り、お菓子を学校に持ち込んでもよい」という校則は、諸般の事情により、追加されず、平成23年度の初日を迎えた。
当然のことながら、お菓子を学校に持ち込んではならない。平成23年度用の公債特例法を成立させずに、赤字国債発行を盛り込んだ平成23年度予算を議決して執行してはならないのと、全く同じ理由で、平成23年度、お菓子を学校に持ち込んではならない。
*自民党政権は、児童手当を配ってきた。民主党政権は、名称を子ども手当に差し替え、増額して配ろう。
*自民党政権は、辺野古への移設を決定した。民主党政権は、移設先を他の場所に差し替え、移設しよう。
*自民党政権は、繰り返し、公債特例法を成立させてきた。民主党政権も、同じように公債特例法を成立させよう。なぜ、全ての野党は、反対するのか。どっちみち、平成23年度公債特例法案を通さないと、国民生活が大混乱するのは、皆分かっていることではないか。
まさかとは思うが、そうお思いの与党幹部の国会議員がおられないとも限らないので、お伝えさせていただく。全ての野党が、平成23年度公債特例法案に反対しているのは、平成23年度本予算案の総額が、史上最大だからではない。
史上最大であることは、それはそれで問題だけれども、全野党が平成23年度公債特例法案に反対しているのは、「民主党政権が実行できることは、バラマキと、重要課題の先送りと、事なかれ主義外交だけだ」ということが、明らかになったからである。
またぞろ、平成23年度公債特例法案の採決を先送りしようとされているらしいが、先送りしても、結論は変わらない。