私益、国益、人類益を合わせて考えるのが、和の心 | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 愛媛県宇和島市にある水産高校の実習船「えひめ丸」が、米国ハワイ州オアフ島沖で米国海軍の原子力潜水艦「グリーンビル」に衝突されて、若者や教職員9人の方々が亡くなられた事故から、10年が経った。愛媛県にもハワイ州ホノルル市にも、個人的に少し縁があるので、この事故は、強く記憶している。

 この事故以外にも、漁船などと公的機関の船舶との衝突事故は、起きている。2008年に千葉県沖で、父子が乗り組む漁船「清徳丸」と海上自衛隊イージス艦「あたご」が衝突し、漁船の父子二人とも行方不明になられた。
謝罪のため地元漁港を訪れ、漁業関係者からの辛らつな言葉を、神妙な面持ちで受けられていた当時の防衛庁長官石破茂氏の姿をテレビで見て、様々な意味でいたたまれない気持ちになったのを、思い出した。

 もっとさかのぼれば、1988年に浦賀水道で、釣り船「第一富士丸」と海上自衛隊潜水艦「なだしお」が衝突し、多くの方が亡くなれた事故があった。先日、「あの船舶は単なる漁船ではなく、あの船長は単なる漁業従事者ではないと、確信している」と、書いた
上記のような海難事故を考え合わせれば、単なる漁船が、故意に海上保安庁の巡視船に衝突をするとは、考えられない。

 国益を考えるということは、国益のみを単独で考えるのではなく、私益、国益、人類益を合わせて考えるということである。また、自国の国益のみを単独で考えるのではなく、他国の国益を考慮に入れて自国の国益を考えるということである。それが和の心であると、私は思います。
本日は、建国を記念する日です。