カローラを運転している人は、装甲車に横当たりしない | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 昨年4月、日本の排他的経済水域で、中国海軍や中国政府の海洋調査船による示威行為挑発行為が、相次いだ。昨年9月には、日本の領海を侵犯した中国の漁船が、海上保安庁の巡視船に故意に衝突をするという事件が、起きた。

 中国では、2月と5月と10月に、連休がある。それぞれ、春節、労働節、国慶節の連休である。中国の大学は、米国などの大学と同じく二学期制で、9月に新学年が始まる。第二学期は、春節の休暇の後、始まる。中国への留学をご案内申し上げるために、中国の暦や学年暦を、書き出したわけではない。

 中国の学生にとって4月や9月は、新学期が始まった後であり、5月や10月の連休の前である。つまり、まだ試験に追われていない時期である。「一緒に、反日デモに行こうよ。○○さんも、行くって言ってたよ」というケータイメールを受け取れば、iPodに浜崎歩や宇多田光の曲をたくさん入れている学生でも、面白そうだから行ってみようかなと思う可能性が高い時期である。
そういう時期である9月に、漁船が、海上保安庁の巡視船に、故意に衝突をした。

 プレジャーボートや漁船は、他人である旅客や他人の貨物を運ぶ船舶ではない。プレジャーボートや漁船は、故意に巡視船に衝突をすることを前提に、船体の強度を向上させて、製造されたりはしない。プレジャーボートや漁船は、民間の者が買う船舶であり、必要以上の装備を付加して、製造原価を上げ売価を上げれば、買う者がいなくなる。
漁船の船長が、漁船を故意に巡視船に衝突させて、漁船の一部を破損させたら、普通は、漁船の所有者から、損害を賠償するよう請求される。船長に、漁船を故意に巡視船に衝突させる動機はない。漁船の所有者が船長なら、なおのこと、衝突させる動機はない。

 なので、あの船舶は単なる漁船ではないし、あの船長は単なる漁業従事者ではないと、私は確信している。今は、春節の休暇中である。休暇が明ければ、第二学期が始まる。