私が、一色正春氏の行為を支持する理由 | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 菅直人氏の、自身の延命にのみこだわる姿勢は、就任以来、全くブレることがない。問題は、先送りにするか、もしくは、うやむやにして皆が忘れ去るのを狙う。

 国家公務員法100条1項「職員は、職務上知ることのできた秘密を漏らしてはならない。その職を退いた後といえども同様とする。に違反した容疑で、書類送検されていた一色正春氏を、東京地検が不起訴処分(起訴猶予)としたことを、報道で知った。

 昨日、書きました通り、一色氏が漏らした"職務上知ることのできた非公開情報"は、秘密ではないと、私は判断している。
一色氏が違反したのは、国家公務員法98条1項「職員は、その職務を遂行するについて、法令に従い、且つ、上司の職務上の命令に忠実に従わなければならないのみであると、私は考えている。

 ある病を患っている友人と二人きりでいる時、その友人が、急に倒れた。すぐに薬を飲まないと死んでしまうが、その薬は、遠く離れたところにある。車と車の鍵は目の前にあるが、あなたの運転免許は失効中である。
非常時に、あなたは、法令を遵守し、自力で走って薬を取りに行きますか。法令に違反し、車を運転して薬を取りに行きますか。

 一色氏は、社会的地位を失うことを覚悟の上で、国民全体のことを考えて、職務上知ることのできた非公開情報を漏らしたのだと、思う。私は、一色氏の行為を支持します。


*100条1項には、罰則規定(1年以下の懲役又は50万円以下の罰金)があるが、98条1項には、罰則規定はない。