社会保障、72歳と42歳と12歳それぞれの立ち位置 | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

現在72歳の方が20歳であった1959(昭和34)年、厚生年金保険料料率(男性)は、3.0%だった。賞与を除く給与収入の3.0%である。

現在42歳の方が20歳であった1989(平成元)年、厚生年金保険料料率(男性)は、12.4%だった。賞与を除く給与収入の12.4%である。

現在12歳の方が20歳になる2019(平成31)年、厚生年金保険料料率(男女共)は、18.3%である。賞与を含む給与収入の18.3%である。

 *未来のことであるが、既に法定されている(厚生年金保険法81条)。

 増税という言葉には、多くの人が敏感に反応するが、社会保険料の増料(?)に関心を示す人は、あまり多くない。国税を国庫に納めることと、社会保険料を国庫に納めることは、どう違うのか。大きな違いや明確な違いは、あるのか。
一般論を申し上げると、税金は一般会計に納め、保険料は特別会計に納める。一般会計に納められた税金は、様々な支出に充てられる。特別会計に納められた保険料は、特定の支出に充てられる、ということになる。

 しかし、一般会計と特別会計の各勘定の間に、頑丈な壁があるわけではなく、一般会計と特別会計の間で、入り組んだ資金のやり取りが行われる。資金の源を隠すために、複雑な資金のやりとりをすることを、資金洗浄と呼ぶそうだ。偶然、その言葉を今、思い出した、他意はない。

 現在72歳の老人が12歳の若者達に、「君達の社会保障のために消費税を増税するから、賛成してね」と言ったら、何が起きるだろう。ちなみに、与謝野馨氏は、現在72歳である。私は、42歳である。