市場は、なかなか調節機能を発揮してくれない | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 世界全体の人口が、今ほど多くなかった頃には、発生したり顕在化しなかった問題が、世界全体の人口が増え、物質的に豊かな生活を享受する人の数も爆発的に増えた結果、顕在化している。人口は明らかに増え過ぎていると、私は受け止めている。

 郊外の山を切り開き宅地を造成し、田畑をつぶして宅地に転用して、住宅を増やす。自家用車がなければ生活がしづらいところに住宅を増やし、結果として、自家用車の数が増える。
エアコンで温度調整された家屋に住み、ふんだんに電力を消費し、「原子力発電は発電時に二酸化炭素を排出しないから、原子力発電所の増設は、自然環境にとって良いことである」と言われれば、ころっと、そうだよなと思ってしまう。

 個々人が利己的な行為のみを行っていても、市場において調節されて、社会全体として調和が保たれるという論があるが、それは、「市場の調節機能がなるべくうまく作動するように、市場の制度を整備していきましょうね」ということであって、放っておけば、市場の調節機能がうまく作動するということでは、決してない

 私は、最寄り駅まで自転車に乗って行き来しているが、車の排気ガスが臭くてたまらないです。私有地内ならともかく、公共の場において、何の疑いもなく有害ガスを排出しながら移動する運搬具が、なぜこれほど多いのか。