児孫のために美田は残さないが、借金は残す政権 | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 政治が安定しない。昨年9月に民主党鳩山政権が発足したが、半年余りで、指導力の無さ、理念の無さがあらわになり、いつ退陣しても誰も驚かないような状況になっている。

 前年度の本予算と比較して、赤字国債(特例公債)増発の額が、『税収の減少額と社会保障関係費の自然増の額』の合算額以下であれば、鳩山内閣に理解を示すことも、少しは可能だったかもしれない。
前年度の本予算においても、今年度の本予算においても、国債の償還費は、ほぼ同じ額である。赤字国債を増発して、子ども手当を実現していることは、誰が見ても明らかである。

 昨年の夏、多くの国民は、民主党の公約集(マニフェスト)を眺めて、「"事業仕分け"をして無駄を省き、その分で、子ども手当の支給や高速道路通行料の無料化を実現するのが、民主党だ」と、思っていたのではないだろうか。

 日本国内に住所を有する子育て中の人に、借金をして調達したお金を配る政党が、民主党である。「借金をして」と書いたが、もちろん、借金をするのは民主党ではなく、日本国政府である。日本国の主権者は、日本国民である。日本国籍を有する子供も、日本国民である。

 「かわいい子には旅をさせよ(苦労をさせよ)」ということなのか。私は、ひたすらむなしい。